E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(66)

 日本経済の「失われた20年」と、福島第一原発事故後の日本政府と東電の醜態を予言できとったら、トインビーの日本買いかぶり発言はなかったに違いない。西側国家の破滅の先覚者の烙印を押されるんが関の山ちゃうんやろか。




 当時の日本もまた欧米列強と同様に半神的な存在には程遠い「一億総オウム真理教信者」の如く洗脳されとってんさかいにの。歴史学者の分析も、当世の政治評論家の予想や野球評論家の順位予想が当たらんのと同様にエエ加減なモンなんやて印象を植え付けるだけやさかい、このコラムも削除を検討された方が宜しかろう。




 この戦争の特筆すべきことは、我が国において、あってはならない「逆淘汰」が行われたことやと指摘する声が一部から挙がっとるこっちゃな。優秀な人間をよりすぐって死地に赴かせ、戦後生き残ったんはカスばっかしやった。




 戦後復興を果たしたんは、決して生き残った人が優秀やったからではナイ。日本は米軍の空襲によって焼け野原になって、国内にあった古い工業設備が労せずして更新せざるを得んようになって、それこそが復興の原動力になった。ホンマに生き残りが優秀やったら、バブル期に浮かれたことしやんで先をしっかり見据えた堅実な経営を行っとって、「失われた20年」なんかなかったはずやろう。




 戦時中に英語を「敵性語」として使用を制限することを決めた奴はアホだった。前にもどこぞで書いたが、その敵国では、日本とはどないな国なんかを兵士や国民に理解さすために映画を制作し、R・ベネディクトはその研究成果を元に「菊と刀」を著した。孫武の「敵を知り己を知れば云々」の教訓を無視して我が国は戦に敗れ、滅んでしもたんである。




 戦争は学問の対象であって、一般国民も含めて自由に研究・考察する機会が与えられたなら、この戦争も違う結果になっとった可能性がある。結局、言論統制は愚民化政策の一種でしかなく、それが先の大戦でやられた大きな原因であることは間違いない。せやから、敗戦から60年以上経ってんのに「物量に負けた」やなんて吐かしとる奴はアホなのである。(つづく)