E-BOMBERのアホアホブログ

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「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(60)

 今から10年前に、G・W・ブッシュ米大統領が一般教書演説で、北○鮮とイラン・イラクを「悪の枢軸」と非難した。 んで、今から75年前に、F・D・ルーズベルト米大統領も日本を無法国家呼ばわりした。つまり、当時の日本は米国から見たら北○鮮並みの国家やってんやんけ。ただ、米国は伝統的に中国の門戸開放を外交政策の柱にしとったことを差っ引いて評価をしやんとあかんがの。




 要するに米国は日本が中国の権益を独占しようとしとることが気に食わんかって、日米通商航海条約を破棄してんやんけ。どこの国かて国益を最優先するモンちゅうことを歴史の授業を通じて教えんとあかんのだが、記述が平板に過ぎる。読んでおもんない教科書を駆逐しやんと、国民の知的水準を上げることは難しい。




 陸軍の主張する北進論と海軍の唱える南進論の並立は、我が国の国防力の分裂を意味し、これが日本の敗戦につながったてはっきり書かんでどないする?歴史ちゅうのんは次の戦争に勝つためにあり、なおかつ次の戦争を起こさせんためにあんねんぞ。この有様では、自ら教科書の役割を放棄しとるとしか言い様があらへんわい。




 どっちか言うたら防共の目的も達成でけて欧米列強と要らざる衝突を回避でける北進論やろうが、そんでは海軍の仕事がでける範囲がせいぜいカムチャツカからベーリング海峡止まりんなってまうちゅうんで南進論にしたちゅうのんが実情やろう。当時の陸海軍はただただ戦争したいだけの稚拙な官僚組織やった。




 国民一人ひとりの教育を充実さして、工業力を高めようちゅう国家百年の計こそが当時の日本に必要なことやったんやが、そないした発想が微塵も見出せん情けない国やってんやんけ当時は。日清・日露の勝利で一等国になったことが転落の契機にもなってんな。皮肉な歴史を辿っとるの我が祖国は。(つづく)