E-BOMBERのアホアホブログ

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「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(53)

 昭和の序盤20年は、経済恐慌に始まり世界大戦に終わったとんでもない暗い時代やった。戦争はその残虐性を属性とするとされるが、理論的には一発の弾も撃たれず一滴の血ィも流れん戦争かてある。それに、不況は一発の弾も使わずに幾億の人間の生存を脅かすだけの威力がある。恐れるべきは戦争だけやナイちゅうことを、歴史の初学者には是非とも押さえておいてもらいたいものである。




 大正天皇崩御して、摂政宮裕仁親王が即位した訳やが、なして「摂政」やったんかをちゃんと書けアホ。ヘタすりゃ聖徳太子みたいなんやと誤解する中学生出て来るぞ。別に「御脳をお患わせ給うた」とか書かんでもエエねんけど、「摂政」と書くからにはその理由が必要やろう。その理由を書きたなかったら端から摂政やなんて書くことナイねんやんけ。




 経済ブロックの話が出てきたが、TPP(環太平洋経済連携協定)は環太平洋圏経済ブロックちゅう見方も出来よう。加盟国以外ではこれまで通り高い関税障壁があって、加盟国相互間では原則として非関税ちゅうのはブロック経済の再来やろう。もちろんTPPは関税だけとは違うが、WBCワールドベースボールクラシック)同様、米国本位の経済協定ちゅうべきやろのう(米は後に離脱してしもたが)。今の歴史教科書にTPP載すんはムリやと思うが、TPP域内と域外との対立構造を招く危険があらへんとは断定でけんさかい、念のため注意しとこう。歴史は今を学ぶためにある。




 不況の時には金融緩和をし、それでもあかなんだら金を刷ったり赤字国債を発行してでも積極財政政策を行うことが基本やちゅうことを、高橋是清蔵相が教えてくれている。然るに、こうした戦前の教訓をを忘れて緊縮財政政策に舵を取り、しかも石油危機後のインフレ経験からインフレを悪いことやと決めつけ、この20年を棒に振った日本の無残な金融政策をできれば書き添えてもらいたい。政府が大赤字でも国民が豊かになれば国庫は再び満たせる。ギリシャみたいなバラマキ垂れ流し放題では破綻するが。




 過去の歴史を勉強するのに、現在が役に立つんは当然のことである。何でて、歴史は繰り返すかのように見えんねんさかいの。(つづく)