E-BOMBERのアホアホブログ

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「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(44)

 第一次大戦から第二次大戦までの欧州の歴史は、戦争がどないして起こるんかを知るのに恰好の教材である。特に平和主義者を親に持つ中学生は心して勉強して欲しいとこやでここは。




 ロシア革命は要するにこれまでの世襲帝政がソヴィエト共産党ちゅう貴族に支えられた非世襲帝政に変わっただけで、到底社会主義革命と言えるようなモンではなかってんやんけ。せやけど、欧米諸国はこのエセ共産主義に警戒感を抱いて、特に日本や英国など、君主制度の国家はこれに過剰に反応してんな。シベリア出兵は要するにそういう理由で行われてんやんけ。




 第一次大戦が総力戦やったんはここに書いたある通りやが、一体何が勝敗を決したんかをちゃんと書かんようでは軍事史の基礎にはならん。勝敗を決したんは戦車・毒ガス・飛行機・潜水艦とかの個々の兵器ちゅうよりも、それらをどんだけ安定的に供給でけるかにかかっとんねんやんけ。つまり、近代戦争の決め手は工業力や。




 この未曾有の世界大戦によってヨーロッパが被った損害は甚大やった。これによって、欧州全体に「もう戦争はコリゴリや」ちゅう「平和主義」ちゅうか「厭戦主義」が蔓延することになるが、皮肉にもこの平和主義が次の世界大戦の元になってんがな。この一文を書いてへんようでは教科書としてお粗末である。




 しかも、協商国側は敗戦国に対して苛烈な賠償を求めた。ドイツは全ての植民地を奪われてしかもえげつない額の賠償金を課せられ、これも次の世界大戦の火種の一つになってしもた。「植民地を奪うなら、賠償金を請求してはならぬ。賠償金を請求するなら、植民地を奪ってはならぬ(ロイド・ジョージ)」ちゅう至極真っ当な意見もあったらしいが、「レモンの種が泣くまでドイツを搾れ」などの声にかき消された。




 国際連盟(League of Nations)には現在の国連みたいに、常任理事国安保理決議に対する拒否権があらへんかったんで、現在よりも健全な国際機関との見方もあるらしい。せやけど、アメリカを始め不参加国が多かったんが問題になったんで、そこをもっと強調して書かんとあかんわな。(つづく)