E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(33)

 日本が領土などの主権についてようやっと認識するようなったんは維新後からやった。醒めるのが遅すぎやが、昨今の領土を巡る外交の混乱を見とったら、まだまだ醒め切ってへんのと違うか。




 樺太・千島交換条約によって、千島全島の領有権が我が国に帰属することは明らかであり、4島変換だけでは不十分やねんやんけ。日本の外交官は昔も今もアホである。




 朝鮮が国書の文言の変化を理由に対日外交を拒否したことについては解説を加える必要がある。要するに日本人が髷を切り、西洋化政策に舵を切ったことが気に入らんかってんがな。こないな日本の変化は、伝統的に事大主義の朝鮮としては到底受けいれれる訳があらへんかった。徳川政権が国を閉ざしたんと一緒の理由と見るべきやろう。




 安政の4ヶ国不平等条約によって、日本は独立国家としての体裁が損なわれた。これは外交課題だけやなしに、主権の問題でもある。敗戦後、占領地の統治のために都合のエエ新憲法を連合国に押し付けられた現在の日本国も完全に主権を回復しとるとは言えんのやが。




 岩倉遣欧使節団が外遊中の内治は西郷らに委ねられたが、中学校や裁判所設置の予算要求に対し「数より質」と大ナタを振るった。現在の我が国では高校の数がマトモな高校生の数に比べて多過ぎるて思うが、んなことは成熟社会やから言えることで、国家草創期においては質より数を重視すべきである。このことからも、岩倉・大久保らの帰国後に意見対立が予想された。西郷らは征韓論に敗れただけで廟堂から立ち去ったんではないことを強調しとく必要がある。




 士族は秩禄処分廃刀令だけで反乱を起こしたて書き方では説得力あらへんど。三田村金魚いや鳶魚によると、幕末の旗本・御家人は井伊掃部頭を「いいはらいべのかみ」、酒井雅楽頭を「さかいがらくのかみ」と読み、唐の安禄山を「中国の山の名で富士山より高い」ちゅうぐらいアホで、実用的な学問のある士族なんぞ殆どおらんかった。「要するに使えん連中ばっかしやったさかい、食い詰めて各地で反乱起こしてん」て書けよ。コラムで出て来るエリート士族は特殊例であり、どこの世界でもカシコよりアホの方が圧倒的に多いに決まったあるやないかアホ。(つづく)