E-BOMBERのアホアホブログ

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「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(28)

 今年の8月はえらい暑かった。まるで、夏みたいやったのう(月亭可朝調)。




 さて、歴史ちゅうのは言うまでもなしに他の学問への入口やのに、この教科書ではそれについての意識が極めて低調である。




 「歴史絵巻~近代1~」で、「朝鮮半島は、日本の生命線と言われていた」てアホか。今でも日本の生命線に決まったあるやないかアホ。半島国家は勢力の衝突する場所やちゅうことは地政学の説くとこやから、歴史は地政学入門の場ァでもある。せやのに、それを全く無視してかかるとは、まるでわざわざ戦争に負けるための教育をしとるようなモンやんけ。朝鮮半島が第三国の手ェに落ったら、日本は喉元にナイフやちゅうことは、昔も今も変わらんこっちゃがな。




 戦後、教育の現場では戦争についての議論そのものがタブー視され始め、戦争とは絶対悪と決めつけられたが、この教科書もその旧弊を引きずっとるな。それに、北○鮮が今後どないな運命辿るかによって、北東アジアの軍事バランスがどない変化するんかを各々の場合について考えやんとあかんのに、それを避けてどないすんねんな。




 英国の名誉革命と立憲王制を取り上げるんやったら、その助走段階であるO・クロムウェル清教徒革命と彼を首班とした共和政についても触れんことにはあかんと思うがどないだ?




 「三権分立」には「さんけんぶんりゅう」ちゅう読み方もあることを一応触れといた方がエエのではないかえ?年配の政治家で時折そない言う人おんねんさかい。




 フランス革命の説明もさらりとし過ぎてはおらんか?池田理代子「ベルサイュのばら」(マーガレット連載当時。現在では「ベルサイユのばら」)は広く読まれ、現在でも宝塚の「独参湯」としての存在である。オスカル様にオンドレいやアンドレは兎も角、ルイ16世とマリー・アントワネットぐらい載したってもエエのと違うけ?教科書にも読者の興味を掻き立てる工夫が必要なんではなかろうか。(つづく)