E-BOMBERのアホアホブログ

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「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(25)

 この連載ももう25回目け。まだ半分も行ってへんちゅうことは、50回超えは覚悟しとかんとあかんか。




 天満与力大塩中斎の乱は、彼が幕臣やったことちゅうよりも、彼が有名な陽明学者やったことの方がむしろ影響が大きかったんと違うかなあ?生田万も国学者平田篤胤門人でありながら「大塩門人」を旗印に桑名藩柏崎代官所を襲撃してんからのう。公儀の受けたショックももちろんでかかったやろうが。




 老中首座水野忠邦は株仲間解散で知られるけど、株仲間や座ァちゅうんがどういうモンなんかを理解でけんままで経済史を理解せえちゅうてもなあ。わしらが中学の頃は歴史習てから公民やったが今はどないやねん?これは現在で言うカルテルで、同業者間の販売価格・製造販売量・販売地域についての協定で、独禁法で制限されとるねんな。いわゆる「談合」もカルテルの一種で、こちらは刑法犯である。自由競争と新規業者の参入を阻害する弊害があるんやが、当時は都市でも地方でも新規参入組は多く、株仲間解散の意味は殆どあらへんかったらしい。




 水野の株仲間解散の狙いは物価抑制にあったが、株仲間に物資流通の役割があったことをしらんかって、その解散によって物資流通が滞って景気を低迷さしてしもてんな。つまり、幕府の失敗によって現在日本みたいなデフレ不況を現出してしもたと思て大きな間違いと違う。倹約令に人返し令も寛政の改革の失敗をほぼそのままなぞっただけやったから、ほぼ無為無策に等しかったとも書くべきやった。




 上知令については、その目的が江戸・大坂の海防力強化にあんねんから、当時としては開明的な政策やったと評価でけるが、それが皮肉にも水野自らの政治生命を絶つきっかけになったちゅうことやな。




 いわゆる「幕末四賢侯」はその号を付した方がエエやろう。「鍋島直正」ちゅうよりも「鍋島閑叟」の方が通りがエエねんから。それにしても、昔の中学の教科書は「重慶」を「チョンチン」やなんて読ましたりして、今よりももっとえげつなかったな。台湾の「高雄」を「カオシュン」なんて普通言わんぞアホめ。




 調所笑左衛門広郷の失脚は要するに「自爆テロ」やな。安倍晋三内閣瓦解を狙て、厚生労働省が自ら「消えた年金」問題を曝露したんを思い出したわい。こういう歴史も繰り返すことを中学生にはしっかりと教えて欲しいものだが、なまぐさ過ぎてムリか?(つづく)