E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(21)

 わしは近頃○神も政治も見向きもせんとこの問題教科書にへばりついとるが、そんだけ歴史教育には問題があるちゅうことを改めて実感でける。




 果てさて、吉宗公とか鷹山公みたいに、国家の財政を立て直すことが名君の条件みたいな扱いやが、ホンマにそんな単純なことでエエのんけ?鎖国しとったさかい、国庫が涸渇しても庶民の暮らしぶりが良かったら万々歳やねんさかい、ある意味当時の政策は立てやすかった筈や。せやけど、政治家も官僚も武士ばっかやったさかい、武士本位の政治になったんは致し方ないとは言えるやろう。鎖国によって幕末の日本は大きなツケを払わされることなんねんけど、それはまあ後でナンボでもツッコミ倒せるこっちゃからここでは置く。




 足高の制によって、寺社奉行止まりやった大岡忠相を凌いで老中首座にまで上り詰めたんが田沼意次け。米本位制が既に行き詰まってることを知り抜いてた意次は、大商人を優遇してそっから運上金をようさん取るんが現実的な政策やとして株仲間奨励してんけど、それがいわゆる政商を哺育することになって、悪名高い賂政治を招いてんな。規制緩和は景気の刺激に有効やけど、政官業癒着の腐敗の副作用を伴うちゅう好例やな。




 でも、中学の教師が教壇からこれを力説したかて、理解してくれる中学生はあんましおらんと思われる。それぐらい、政治と経済と法規制の問題は難解やねんや。これをもっと分かりやすく解説するための工夫が求められる。




 印旛沼干拓事業が失敗に終わったてことをはっきし書かんかいアホ。奥歯に物が挟まったような表現の教科書は中学終わったらゴミ箱直行やぞ。田沼時代の一番の失敗は、重商主義に偏り過ぎて、エエ目ェ見たんは武士と町人だけで、人口全体の9割近くを占める農民の暮らす農村を荒廃するに任したこっちゃがな。この時代に地球寒冷化したことも全く無関係やないやろが、政策に問題なしとは言い切れんど。




 田沼時代は、経済だけやなしに武士の堕落をも招いたことを次に書くことにする。(つづく)