E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(12)

 この「新しい日本の歴史」以外の中学歴史教科書の殆どは、この教科書よりも遥かに不出来である可能性もあらへんことはナイやろう。せやけど、教科書は完璧でなかったらあかんさかい、相対評価の対象にはならん。やから、あかんとこがあったらそれを指摘するんが筋やろう。




 大航海時代の原因の説明が不十分や。世界地図の作成が可能になり、羅針盤イスラムから齎された十分条件と、香辛料交易による莫大な富だけではあかん。アナトリア半島小アジア)から起こったオスマン・トルコがその版図を現在のモロッコまでに拡げ、しまいには地中海の制海権を握るに至ったことで、欧州が地中海貿易で儲からんようなってしもたことも書かんかいよ。そうでなかったら、わざわざ危険な遠洋航海してまで商売しようてならんぞ普通。




 ほいでから、植民地主義の出現は、ヨーロッパの寒冷化による小麦とかの大凶作が相次いだことも理由とされるらしい。現代の地球温暖化がホンマなんかどうかはしらんが、この問題は決して現在とは無縁やないやろから、これも書いた方がエエのと違うかな?




 トルデシリャス条約が失効してから後のサラゴサ条約によって引かれた東半球の東西分界線が日本列島の真上を通っとることを図示したあるさかい、日本の中学生は外国の身勝手さを大いに理解でけるやろうことは評価でける。でも、でけたらフォークランド諸島も載して、アルゼンチンが東西分界線を同諸島(同国名・マルビナス諸島)の領有権の根拠としとることを言うたら、領土紛争の事情説明にも役に立つやろうに(フォークランド諸島は、分界線のスペイン側にある。アルゼンチンは、スペインが旧宗主国やった)。




 スペインやポルトガルの勢力が衰退して、オランダやイギリスが擡頭した理由も書かんではあかんやろう。後で出てくるが、李舜臣東郷平八郎書いといて、スペイン無敵艦隊の敗戦書かんのんは海戦史としてのバランスに問題があるやろうが。中学では世界史を日本史に絡めて教えることを考えたら無視でけんこっちゃないんけ?(つづく)