E-BOMBERのアホアホブログ

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「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(9)

 ともかくこの教科書には、しょうもないコラムが多過ぎていかん。全部がそうとは言わんが、相変わらず歴史を観念的にしか見せたないかのような平板な文章でしかないんである。もっと歴史のダイナミズムを感じさせるコラム書けよ。




 相変わらずこの教科書の叙述の荒っぽさには呆れる。禅宗の行を読むと、これでは臨済宗曹洞宗もひたすら坐禅を組むだけと誤解されよう。「只管打坐」は曹洞宗であり、臨済宗は禅と公案やろがアホ。




 「永仁徳政令」については、「『徳政』とは御家人に対してのみのそれであり、ゼニなどの貸し手にとっては悪政以外の何物でもなかった」ちゅう記述が欲しいとこやのう。




 「建武の新政」についても同様やな。これは天皇や公卿にとっては「新政」やったが、武家にとっては忌まわしい王朝時代に逆戻りするだけやから、高校などで教える「建武中興(けんむのちゅうこう)」の方がまだマシであり、もっとエエのんは「建武反動」である。




 南北朝において、折角「荘園の年貢の半分を守護に与える」と書いといて、「半済」の歴史用語を教えんとはもったいない。読みが少々難しいちゅうだけで中学生に教えるんは不適切であるやなんてアホらしいにも程がある。これやから日本人の知識水準が上がらんねんやんけ。




 ナンボ足利幕府が徳川のそれとちごて全国統一政権やなかったとは言え、将軍を弑するなど大事件やないか。せやのに、弑逆された将軍(足利義教)の名すら書かんとはどういうこっちゃ?これも文科省の側に問題があるからかも分からんが、いずれにせよ頂けん。




 アイヌの記述があったんでこれも書いとく。「差別的表現だ」としばきに来られるかもしらんが、日本人は彼らのことを「北海道土人」と称しており、彼らは蠣崎(松前)家によってエエようにコキ使われとってんやんけ。明治になってからも「北海道旧土人保護法(1899年法律第27号・1997年廃止)」を根拠に、彼らには苛政を以て臨んでんやんけ。中学生に対して、歴史の影の部分を覆い隠すことにはあざとさを感じざるを得ん。




 ヴァイツゼッカー・第6代独連邦大統領の言うように、過去に対して目ェ閉ざしとったら、渡部昇一みたいに、現在にも未来に対しても盲目になるちゅうことを、中学生には是非とも理解をしてもらいたい。(つづく)