E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(4)

 連載開始からもう4回目やのに、まだ古代から離れられん。それぐらい、この教科書はわしばかりでなく、意欲的に学びたい中学生の意に満たない不出来な教科書やちゅうことや。




 日本史において、日本(倭)が中国の史書に現れることは大変に重要な事項であり、この教科書でも一応はそれに触れてはおる。せやけど、それだけでは発展があらへんから、ようでける中学生には物足りんやろう。教科書ちゅうのんは受験のためだけにあるモンちゃうやろうが。せめて傍注に「漢書地理志」・「後漢書東夷伝」・「三国志魏志倭人伝」・「宋書倭国伝」とかの記述が欲しかった。




 それに、堺の「大仙陵」を「仁徳天皇陵」とすることもわしは気に入らん。「百舌鳥耳原中陵」が難し過ぎるちゅうんやったら「伝仁徳天皇陵」と「伝」の字ィを頭につけるべきではあるまいか。記紀をウノミにするんは官庁とかの公報をそのまま記事にする半人前のチラシ記者と一緒やからの。




 しかのみならず、仁徳天皇を安易に仁君であるかの様に書くんも、実証主義的歴史考証を大いに逸脱した非学問的行為やろう。吉村作治早大名誉教授はピラミッド建設を公共事業であるとの大胆な説を打ち出してるが、古墳築造もそうであるとの確証もあらへんし、単なる浪費好きで民を虐げた暗君である可能性すらあるやろう。つまり、あの世界一広い陵墓は、いつか苛政の動かぬ証拠であると称せられる可能性すらあるんやんけ。誰ぞ仁徳帝が「高き嶺に登りて見れば煙立つ」てシーン見たんか?




 ほんでから、折角「広開土王碑文」を挙げとるんやったら、韓国の研究者もどきによるこの碑文の日本軍による捏造疑惑とその破綻の経緯に触れたら、韓国が如何にエエ加減な国であるかの恰好の教育になんのによ。中学生には腥過ぎる話かもしらんが、竹島(韓国名・独島)の韓国による実効支配の不当性の補強ぐらいにはならんかのう。




 今回はこの教科書批判の鋭鋒が若干鈍ってしもた感があるが、これからはこんなんでは済まんど。(つづく)