E-BOMBERのアホアホブログ

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(足利事件)公務員の無謬性は無限に適用されるべきか?

 今日(26日)、宇都宮地裁で、菅家利和さんの完全無罪判決が言い渡された。法廷において、裁判長・陪席裁判官が揃って謝罪したそうな。


 犯罪の物的証拠の核である「DNA鑑定」が完全に否定されてんさかい、無罪判決は極めて妥当なこっちゃろうとは思うが、何でこの判決を19年前に下せんかったんかっちゅう究明が十分されへんかったんが残念、ちゅうかそんなんではあかん。


 取調べに当たった警察・検察官が、被疑者に「あなたには黙秘する権利がある」ちゅうことを告げんかっただけでもアウトや。わしゃこんだけでも警察・検察双方に「特別公務員暴行陵虐罪」が適用されるべき案件や思うど。せやさかい、取調べの可視化は不可欠やねんやんけ。ただ、「組関係者」みたいに、組織から絶対緘黙することを義務付けられとる衆かておんねんさかい、デフォルトでは撮影することにして、被疑者の絶対の希望によって撮影を省略するか絶対非公開とするかを選ばせれるようにするんが適当な運用方法なんかもわからんが、議論の余地はあるやろうの。


 冤罪を見抜けんかった最高裁最高検並びに無罪を勝ち取れんかった弁護人の責めも重いが、栃木県警の「捜査手法」にも相当な疑惑があるちゅう話やそうや。聞くところによると、犯罪の「シナリオ形成」の辻褄が合わんようなるんで、証言者に証言内容を変更するように依頼したっちゅう、ホンマやとしたらとんでもない話があるそうやんけ。こら「偽証強要」とか「(有印)公文書(私文書)偽造・行使」ちゅう立派な犯罪を形成するんと違うんか?菅家さんはこれこそを知りたかったんやろうが。あかんちゅうんはそこやんけ。


 「や〇きのそこまで言って委員会」で勝谷誠彦氏はよう「公務員のトレーサビリティ」主張してるけど、それを「特別公務員」にも適用することを考えやんとあかんのんちゃうけ。そうでなかったら、「取り返しのつかん17年半」の過ちをまたぞろ繰り返す危険性があるねんさかいの。わしは「消去法による応報刑主義者」やけど、社会正義の実現・国民生活の安全と、誤認逮捕・冤罪の回避とは、「互いに連関しながらもそれぞれ独立した事象とみなす」べきややこしい問題やろう。わしにはいわゆる「人権屋」に与する意図は毛頭ないが、公務員の行き過ぎによって犯罪被疑者の人権すら守られん社会は、やっぱし不健全と断じざるを得ないのである。