E-BOMBERのアホアホブログ

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普通科高校と工科大学でも「工業英語」

 先日、どこぞの新聞で、「普通科高校の生徒より、工業高校の生徒の方が入学してから成績が良くなる傾向が強い」て書いたあった(まあ、そないに歴然としたものとは違うかったが)。これはどういうこっちゃろうか?実業系高校ちゅうと、普通科よりも低うに見られがちやけど、目的がはっきりしとるとこがこの差ァになって出てきておるんやろか?


 どうも工業高校・高専では「工業英語」ちゅうのんを教えておるらしい。これなどは、普通科の「英語」よりも即役に立つんで、普通科高校でも「英語」とこれとで選択必修科目にしたらエエのんと違うやろか思うねんけど、どないやろか?おんなし高卒でも、普通科卒より工業科卒の方が就職しやすい傾向があるんかて、これも理由の一つなんとちゃうやろか。


 高校生ちゅうんは、大人に比べて精神的に不安定な生き物や。その原因の一として考えられるんは、将来に対する不安やろう。こないな不況やったら尚更のこっちゃろうと推察する。せやから、「こないな勉強したらこういうことで役に立つねんで」て、教師や大人が教えたったら、幾分か不安も取り除かれるはずや。普通科の「英語」よりも、工業科の「工業英語」は、まさにこの点で優れとると考えられる。


 わしの出身の工科大学でも、工業科出身の学生もおるにはおったが、普通科出身者の方が圧倒的に多かった(工業科の定員が圧倒的に少ないから当り前っちゃあ当り前やが)。これはつまり、工業英語を普通科高校の工学系志望者に教えた方がエエんやないかっちゅうことを示しとるんやろな。エンジニアの扱う英語は当然工業英語の方やし、研究者の執筆する原著論文作成に使う英語かて、普通の英語よりもこっちの方やろう。工業英語は高校や高専だけでは不十分であり、工科大学ででも教えるべきや。工学部の入試科目には当然工業英語を科すべきである。但し、大学はその性質上、広く教養のある人材を輩出する目的もあるんで、工業英語だけやなしに、一般の英語も並行してやらせる必要があるやろう。行き過ぎた教養主義はあかんが、無教養なエンジニアも頂けない。


 ただ問題なんは、工業英語を教えれる人材が普通科高校にも大学にも絶対的に不足しとることや。当面は、工業英検1級所持者に高校・高専とかの工業英語の臨時免許を与える特別措置を施すとかしてしのいで、中長期的には、大学の文・外国語学部に工業英語コースを設立して、人材育成とともに工業英語教育に関する研究成果を積み上げる必要があるやろう。工業英検は独学ででも取れる(2級以上は、事実上エンジニアの独学によってるちゅうてエエやろう)んかも知れんが、工業英語の知識があらへんと、学部・大学院での勉強や研究に絶対に差障りが出て来よるんで、この辺は是非とも改革して欲しいのう。