E-BOMBERのアホアホブログ

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中国語の電気・電子回路(4)

 今度は「電工技術と電子技術下冊」に行こう。上冊は受動回路で下冊は能動回路やけど、器件(デバイスのこと)とか能動回路に関する中国語の表現は、拍子抜けするほどシンプルでわかりやすいんやらダイナミックなんやら難解なんがゴタマゼでこれまたオモロイ。「正孔」が「空穴」やなんてそのまますぎるやないか。個人的には「トランジスタ」が「晶体三極管」、「空乏層」が「耗尽層」ぐらいの「ヒネリ」が欲しいとこやが、中国からしたら大きなお世話やろう。一方で、「動作点」を「工作点」ちゅうんは、いかにも共産圏らしいてよろし(?)。


 石+圭(珪の異体字)がシリコンなんはわかるが、金+呂(アルミニウム)、金+者(ゲルマニウム)、石+申(砒素)となると、例の漢検の1級でも出題されまい。カナがないちゅうんはえらい不便なことである。


 「放大」は日本語の「増幅」よりもわかりやすうてダイナミックな響きがあるし、ここにはないが、激光(レーザ)などは名訳語と言えよう。基区(ベース)、集電区(コレクタ)、発射区(エミッタ)もわかりやすくてエエがな。「数字電路(論理回路)」はヒネリが足りんけど、与(或、非)門(AND(,OR,NOT)ゲート)てなると、電子回路の専門書以外のとこで見てもそれやとわからへんやろうな。異或門(排他的論理和)はやっぱしXORて書くで。触発器(フリップフロップ)もFFやなあ。時鐘(クロック)もCLKやで。


 電気主任技術者試験は電気・電子回路・電気磁気測定だけではなしに、電気物理とかもやらんとあかんが、中国語の電磁気学の専門書は持ってへん。ただ半導体関連は、院のとき出入りしとった都内某所に中国人留学生が置いて行った「半導体器件物理」(王家●(●=馬+華)、李長健、牛文成編著・科学出版社)いうのんがあるんで、「激光」みたいなオモロイ表現があったら、またここで書いてみたろ。(しまい)