E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

いらんリモコンにいらん仕事

 某社の人気携帯ゲーム機には、ワンセグやビデオ視聴用にクレードルがオプションとして販売されている。パーソナルユースに都合がエエし、手軽に充電でけるし、スピーカーもついてるんで、たしかに便利な代物ではあろうと思う。せやけど、あんなんにまでリモコンつけるんはやり過ぎと違うんかいのう?


 今回はこのテのいらん機能、ちゅうかいらん仕事について考察してみたい思う。わしには社会学の知識はあらへんけど、いわゆる「いっちょかみ」なんでの。


 この種のリモコンは、テレビやビデオやエアコンみたいに、それがなかったら実行不可能な本体機能があるわけでもないやろう。サンコンさんやあるまいし、4インチ強の画面を何メートルも離れたとこから見れる日本人やなんてそうはおらんやろう。せやさかい、これはあってものうてもどっちゃでもエエリモコンやろう。


 ほんで、むしろこっからが本題やねんけどの、テレビ・ビデオのリモコンみたいな汎用機能ちゅうか共通機能のリモコンとちごて、専用機能のリモコンになるんで、このリモコン専用のICやマイコンの開発が必要なんと違うかな思うねんけどな(汎用部品やその組み合わせででも実現可能なんかも知らんけど)。もしか、わざわざ専用のICやらマイコンやらを開発しとるとしたら、それは明らかに開発資源のムダ遣いやろうのう。仮にそうでなかったとしてもや、リモコン筐体とかプリント基板とかの部品は別に準備しやんとあかんねんさかい、ここでも貴重なマンパワーを浪費しとるのう。こないないらんモンつけやんかったら、もっと安うにでけたんと違うか思うんで、アホらしいさかいわしゃこんなん買う気ィ起こらん。実際結構な値ェするし、コストパフォーマンス的に引き合わん。


 仮にも高等教育機関出てる人材をやな(大卒には大卒に値せんのんの方が圧倒的に多い言われたらミもフタもあらへんが)、こんなしょうもない仕事に使うなちゅうんじゃいアホ。大卒と名乗るに相応しい人材やったら、紙と鉛筆だけでもそれ相応の仕事がでける筈である。それからの、ICやマイコンちゅうのんはこんなモンやと決め付けてかかる衆やったら、たとえ大卒やったとしても、いらんリモコンの仕事が分相応やろう。それは一体どういうことかっちゅうたらの、


「シリコンCMOS集積回路はサージ電圧に弱い」

「シリコンCMOS集積回路には、ラッチアップ(寄生サイリスタ動作による異常発熱)が不可避である」


ちゅう考えから一歩も出られへん「技術屋もどき」ではあかんちゅうこっちゃ。CMOS回路は入力インピーダンスがバイポーラ回路に比べて桁外れに高いんで、電圧サージが問題になるんはわかるし、現在のCMOS製造プロセスやったら、寄生サイリスタの発生を回避するんは困難やろうとは思う。せやけど、それを何としてでも解決しようとするんが真の技術屋の仕事であって、たとえ研究や製造の部門でなしに設計・開発の部門の技術屋であったとしても、「プロセスは製造の仕事や。わしら設計には関係あらへん」やなんて公言して憚らんヤツらは即刻リストラした方が会社の為やろう。幅の狭い仕事しかようせんのんには、奥行きのある仕事かてでけん。


 リモコンは家電製品の快適な使用をサポートする目的のものである。一方、リモコンの中身のICの開発は、神経を使うストレスの溜まる仕事である。世の中のストレスをなくすることを目的としたアイテムの作り手にストレスが集中するんはある程度はしゃあないかと思える。せやけど、携帯ゲーム機に不要なリモコンがいらんストレスの元になってる可能性があると思うと、家電メーカーにも少しは考え直してもらいたいところはあると思うな。世の中便利になり過ぎたせいで、運動不足の生活習慣病が増えたんやろが。