E-BOMBERのアホアホブログ

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自民航空行政失政の大きいツケ

 12日、前原国交相と橋下大阪府知事が会談した。前原氏はこの会談の中で「ハブ空港は羽田」「関空などは後回し」の旨を表明した模様である。


 「関空を第二のハブ空港に」との橋下氏の意向が否定された格好やけど、財政難の折、より安価でより迅速にハブ化でける羽田に一点集中するんは、まあ、しゃあないやろう。橋下氏は、これまで関空に「ムダに」突っ込んで来たゼニに、より有意義な使い途がでけたことを喜ぶべきやろう。多くの血ィが流れた成田の三里塚闘争に、莫大な建造費を要した関空が虚しいが、ズサンな航空行政の果ての「墓標」と諦めるより他はあらへんやろう。「空港を国内線用と国際線用に分離する」やなんて奇天烈な発想は、多くの空港建造を指揮することによって行政の影響力を強化したいだけの運輸省(当時)のクソ役人や、票古事記保守系代議士でなかったら出て来ェへんわいのう。乗り継ぎの利便性などハナから無視されとってんさかい、一般の航空利用者をバカにすること甚だしいわい。


 ホンマやったら、予算を重点配分して、とうの昔に出来ておらんとあかんかったハブ空港やけど、自民はお得意のハコモノバラマキで地方に不要の空港を造りまくりよってからに。ほんでから、伊丹・関空から30キロぐらいしか離れてへんとこに神戸空港なんぞ造りくさった神戸市・兵庫県のアホどもも許しがたい。関空竣工後に伊丹は廃港の予定やったとはいえ、利便性の高い伊丹が存続しておるのは厳然たる事実であり、これとても、お粗末な航空行政と断ぜざるを得ないのである。


 「松本空港から日航が撤退したら、安曇野・諏訪地方が陸の孤島になる」やなんて、ちとオーバーな報道がされとったんが気になる。中央道や長野道が走り、中央東線でも、篠ノ井線長野新幹線乗り継ぎででも3時間前後で都内行けるとこのどこが「陸の孤島」やねん?そんなんいうたら松本と都市規模ほぼおんなしの新潟の上越市(高田・直江津)はどないやちゅうねん?北越急行ありとはいえ、新潟空港からも富山空港からもめっちゃ離れとるぞ。松本とかからは特に急ぐ人用にコミュータ便でも飛ばしといたらエエやろ。鉄道・船舶を不当に貶めて、航空機と高速道路を過大評価した結果、歪な総合交通体系いっちょあがりや。


 こないに閑古鳥の鳴く空港までムリから飛ばさせられた被害者が日航やさかい、その点ではこの会社にもほんの些かではあるが同情する余地はある。せやけども、国交省の大口の天下り先であり、8労組が乱立し、地上勤務の社員にまで高給を支払い、定年退職者に月額最低25万もの企業年金を負担し、しかも半官半民的体質に甘えた殿様商売で巨額の赤字を垂れ流す会社を、何で「ナショナルフラッグ」やなんて持ち上げて、あまつさえ何千億も税金注入しやんとあかんのんか理解に苦しむわい。わしには会社整理の知識はあらへんが、一旦会社更生法適用申請なり民事再生法申請手続きなりさして、スカイマークみたいな航空会社に生まれ変わらすんがエエのんと違うんけ?こないに利用者をナメた航空会社は永久に地上からも空からも葬り去りたいものである。