E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

中堅技術者て何や?(2)

 いわゆる「中堅技術者」を養成する学校としては、わしも行ってた単科大学高専・工業高校・専門学校がある。わしの行ってたガッコは、有名校落ったさかいしゃあなしに行く、わしを含めてアホばっかなとこやった。そんでもまあ、受験科目で数学には確率分布・統計的推測はあらへんかったけど、微分積分(数Ⅲ)が出題されてるからには、不完全ながらも体裁は整っておった方やろう。


 せやけど、学生の質は大したことあらへんかったなあ。一応理科系学部やから忙しくはあったが(土木建築系・機械系はムダに忙しい印象がある。図面よう引かん工科大卒は確かに問題はあろうが、製図なんぞで学生の貴重な時間へずるて何や)、おんなし研究室に、仮にも電子の学生やのに「特性インピーダンス」の意味がわからん奴おったと知った時は、内心まあそんなもんやろかなとも思たと同時に、やっぱしここはあかん思て、他大学に移ることを決意したわな(移ったんは結果的に大正解。今までにない、貴重な経験さしてもうたわ)。周りがアホばっかよりも、カシコが多い方がタメんなるに決まったあるしな。何しか、中堅技術者養成校の実態がこれなんよ。


 単科大学の利点は、1年から専門基礎科目を受けられて、効率よく「専門家の卵」を養成でけることにある。欠点を言うたら、無教養で奥行きのあらへん学士を大量生産することやな。んでも、1年から専門基礎の数学(多変数の微積分・群論・位相など)・物理学(電磁気学)を受講でけるねんさかい、ヘタな総合大学よりかは専門知識の蓄積がでける利点はあろうよ。んでもな、これまでにない、新しい知識を人類に付け加えるために必要な素養は、数学と理科だけとちゃうんちゃうけ?ましてや、専門基礎科目が終わってから受講することになる「専門科目」ちゅうのんは、既に出来上がった過去の科学と技術(「科学技術」なる日本語は、science and technologyの誤訳である)をなぞっとるに過ぎない。極論すれば、専門科目受講で得られた知識なんぞは、せいぜいのとこ、新しい学問上の知見を得ることを目的とする上での便宜か、はたまた、アカデミックの世界のお偉方の理解を得るための方便に過ぎんわな。科学を解き明かす手段は、それこそ無限にあるやろよ。


 それでも中堅技術者養成校には存在意義があることはわしにも理解はでけるで。誰もが世紀の大発明でけるわけちゃうしな。中途半端な技術力しか発揮でけん人材を粗製濫造するんでエエちゅうんやったらそんでエエやろよ。せやけど、いやしくも「大学」を名乗るからには、そないな中途半端な人材をゾロゾロ世間に送り出す程度で満足しとったあかんやろう。そんなガッコは今すぐ「大学」の看板を返上さらせ。「中堅技術者養成」やなんて安モンけの建学の目的掲げとるとこは、ムダに歴史の長いだけのFラン大に堕ちるんが関の山やろう。早い話が、「中堅-」やなんて中途半端なんになりたなかったら、まずはそれなりに教養を身につけやんとあかんやろういうのんが結論である。ほな何で技術者も教養人でなかったあかんのか?それを次回に書くことにする。