工業高校・大学・専門学校のホームページの類で、「中堅技術者養成」とかいう、何や意味不明な言葉が踊っておる。中堅技術者て何やろか？わしの恣意的な解釈では「技術力が中途半端なエンジニア」となる。まあこれで大きな間違いと違うやろな。
「絶対零度て何？」
「熱力学で言うたら、理想気体の体積がゼロんなる温度です」
「理想気体て何？」
「（絶句しかけて）実在気体は絶対零度になる前に液化するんで、体積はゼロにはならんのです」
「対数て何？」
「指数関数の逆関数です」
「逆関数て何？」
「（絶句しかけて）その、関数ｙ＝ｆ（ｘ）のｘとｙを入れ替えたやつです」
これが、半導体デバイス設計開発現場で実際に交わされた会話である。高校程度の知識すらないのんが、半導体分野の技術者でございて顔しとるのんが、多くの会社の現状やろう。まあこれでは、日本が凋落すんのも当然やろな。技術力うんぬんの前に、基礎の基礎がでけてへんねんさかいな。大学で高校の復習しやなあかんわけか。
中途半端な技術力しか持たんとはいえ、わしも技術者の端くれとして、〇神のことしかよう書かんようでは恰好がつかん。そこで、「中堅技術者」いう、訳のわかったようなわからんような語をつこて、技術やら技術者のことをテーマにしたブログを書いてみることにする。テーマがテーマだけに、どこまで突っ込んで書けるか些か不安ではあるが、理科系なかんずく工業技術者には文章力のない奴ばっかやから、希少価値は狙えるとこやろう。
