E-BOMBERのアホアホブログ

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ブルートレイン全廃を惜しんでみる(1)

 東京始発の客車寝台特急(通称ブルートレイン)がついに全廃されてまうそうな。全国から廃止を惜しむ声が沸き上がっとるんやろうが、「廃止されてもしゃあないやろ」ちゅうんが、わしの素直な感想である。そらそうやろ、今東京から大阪までバスで5千円もせえへんど。今は廃止された銀河(急行なので厳密にはブルトレとは違うが、ブルトレとおんなし青い客車)なんて1万でも無理やったぞ。5千円では運賃も出えへんわ。




 ん?いや待て、鉄道工学の説くとこでは、「おんなし輸送力を作り出すのんに、鉄道はクルマの3分の1のエネルギーしか要らん」やったはずやぞ。せやのに何で鉄道の方が高いねん?ほらまあ、JRは東海道線みたいな幹線ばっかやあらへんし、保線やらのコストもバカにならんやろからなあ。いやいや、わしゃんな程度で納得せえへんど。エネルギー効率の悪い交通機関のが安い「異常」な状態を放置するんも好ましいこっちゃあらへんさかいな。炭酸ガス排出量の増加と温暖化の間に因果関係があるんかないんかはまだまだ議論の余地がありそやけど、省エネは悪いこととちゃうしな。




 一体に、需要が旺盛でしかも収益が上がっている所に資本を集中的に投下するのんは鉄道でのうても当たり前のことで、東海道筋やったら当然新幹線に注力することになるわな。せやけど、「大阪行く奴はみな料金払て新幹線乗れ」いうJRの姿勢(在来線ダイヤ見とったらそうとしか思えん)は頂けんなあ。わしゃ貧乏学生やったさかい、帰省は「青春18」で普通列車乗り継ぎが当たり前やったけど、あんなん一般人無理やで。ところで、東京と大阪の間にJRバスが「昼特急」を走らしたら結構成績ええみたいで、安価な輸送需要は少なからずあることが顕在化しよった。長距離バスは座席が電車よりええけどバス独特の振動がある。バスが苦手で鉄道やったら平気な人の需要を逃してることは否めんやろな。ただ、バス1両の輸送力は客車(電車)1両にも足りんので、過大評価に気ィつけやなあかんけどな。




 そんでも、JRハイウェイバス東名高速線とドリーム号)の本数の多さ、近鉄の安定的な名阪輸送需要が示すとおり、これら「区間輸送」の一部でも取り込めたら、東京-大阪間に昼行複数本・夜行1本の「急行列車」を設定しても、バスや私鉄に十分対抗できて、なおかつ収益をあげることは十分可能やろうとは思う。但し、今の運賃・料金体系のままではそれは絶対に無理やから、運賃を高速バス並みかそれ以下に安うして、その分新幹線特急料金を高うしやんとあかん。大体、今のJRの普通運賃はムチャムチャである。有名な話に「大阪から大津までJRで行くんやったら、一旦京都で改札出て切符買いなおした方が安い」いうのがある。経済原則に反する運賃の距離逓増を平気でやっとるさかいこないなけったいな事んなるのだ。特急料金かてそうや。普通列車とは別に定員の少ない車両を用意して、新幹線に至っては別路線まで整備して、在来線の何倍も電気食う電車走らしとるんやさかい、運賃と同程度で引き合うもんと違うわ。


 「そないなことしたら在来線だけ利用する客からの収入が減ってまうがな」確かにせや。それもどないかしやんと空論になってまうさかい、それはつづきで。