E-BOMBERのアホアホブログ

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速報・中共崩壊への道(186)

わしが中国や韓国が未だに中世やて主張する大きい理由の一つは、前回に少し触れたように、彼らには「宗族(朝鮮では「本貫」がこれに相当しよう)」の縛りがあるからや。

 

中華文化圏は4千年以上の治乱興亡・易姓革命の歴史を刻んで来たことはこのシリーズで千度言うて来たが、その過程で、中国人や朝鮮民族は、国家や企業などのようにある利益を追求する組織(ゲゼルシャフト)を基本的に信用せんようになった。そらそうやろう。何せ、王朝が交代する度毎に、農民は生活の唯一の糧である耕地を奪われてまうねんさかいな。

 

そんな彼らが唯一信用でけるんは血縁によって形成されたゲマインシャフトである「宗族」だけなんは自然の流れやろう。宗族は、言うたら父系血族を基本にして互助を目的にして形成された共同体やから、宗族の中で富めるモンは貧しいモンを扶助する義務があるそうや。

 

せやから、もし宗族の中で成功者が現れようモンなら、そいつは他の宗族メンバーのタカりの対象になるが、もしか彼がメンバーへの施しをせなんだり渋ったりしようモンなら、宗族全体から吊るし上げられてしもて、最悪の場合はみごにされてまう危険性がある。中国社会の中で村八にされてまうことはわしら日本人の想像を絶する苦痛が待ってるんやろう。せやさかい、成功者はかなりのムリを強いられる。

 

その結果、彼らはゲゼルシャフトの中にゲマインシャフトのセオリーを持ち込んで、収賄剽窃に手ェ染めるようになる。中国の役人の汚職の規模たるや、それが地方の小吏であっても角さんがロッキード事件でもろた4億円なんかと比べられんぐらい巨額で、これは、それぐらいのことせなんだら宗族全員を納得さすことがでけんことを意味するんやないかて思うでこれは。韓国大統領の任期満了後が宜しないんもこれと同様の理由やろうな。NASA(米航空宇宙局)から中韓系の人間が排除されたんは、彼らが機密を無断で持ち出す事件が連続で起こったからやそうやし、韓国人社員が立て続けに技術情報やデザイン情報を窃取したことが理由で、米アップルから韓国人が排除されたそうやないか。まずいずれもゼニ金目当ての悪事であるに違いあれへん。

 

社会学の説くところでは、ゲマインシャフト中心の社会からゲゼルシャフト重視の社会に移行することが近代化やから、日本以外の北東アジア三国の国民は、まだ少なくとも近代化されてへんことが学問的にも証明されたある訳やな。これら国家群が近代国家と軋轢を起こさん方が不自然やで。

 

南宋が蒙古人に滅ぼされた時、前代の歴史に類ない程、多数の忠臣義士が奮起して居る。明が満州人に滅ぼされた時は、一層夥しい忠臣義士が輩出して居る。此等忠義の士は、大抵南方の産なること申す迄もない。勿論わが日本人から観れば此等忠義の士の態度にも、多少の遺憾を感ぜぬではないが、兎に角南方の学者儒生が、宋明の滅亡後、消極的ながら禄仕を絶ちて、臣節を守つた者が多いといふ事実だけでも、満足を表せなければならぬ。(中略)かく南人の間に攘夷保種思想が強き故、支那を征服した塞外種族を駆逐する場合には、必ず南方から火の手が揚がる。元末に起つた反乱、清末に起つた革命、皆南方で爆発して、南方で成功した。

 

以上論述した所を総括すると、上古より中古、中古より近代と、時代を経る儘に、南支那はすべての点に於て、北支那を凌駕して来た。種族を愛護する念がより旺盛で、知識文化もより進歩し、経済状態もより良好で、戸口の数もより衆多なる南支那は、将来の支那にとつて、北支那より重要なる位置を占むべきこと申す迄もない。勿論わが国は、満韓との地理的関係より、決して北支那を軽視することが出来ぬが、同時に南支那に対しては、更に一層の注意を払ふべき必要があると思ふ」

 

「歴史上より観たる南北支那」も、長期間の中断の末にようやっと終わりや。ここまで読んで来て、全く収穫がなかった訳ではなかった。なぜならば、中国人は基本的に根無し草であり、しかも南北の差ァは極めて大きいて、五胡十六国の昔と同様に南北分断の可能性があるちゅうことが分かっただけでも、日本人にとって有益な情報やないか。つまりは、もしか中国が南北に二分された場合、北中国とは友好関係を結ぶべく努力を払い、南中国はビジネス相手と割り切るちゅうた具合やな。

 

次回は桑原先生の論文紹介は休みにして、風雲急を告げる対馬海峡情勢その他について書く予定や。(つづく)