E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの電子工学用語集(72)

半導体バイスは急速に発展したけども、大電力をこなすにはあんまし向いてへん問題がある。せやさかい、まだまだ電子管が必要やねんな。
 
半導体と電子管を一緒にした「真空ナノエレクトロニクス」なる分野では、FEDなどの新しい技術的な試みがあるけども、これの実用化はまだこれから先の話みたいやな。
 
アストン暗部
 
Aston dark space
 
電子管工学で、直流グロー放電を行う冷陰極放電管の陰極と陰極グローとの間で観測される暗い部分のこと。ヘリウムやネオンなど励起電圧の高い気体を数百 Pa 程度の圧力で封入した冷陰極管で観測される。
 
→グロー放電
 
〔詳説〕陰極金属に電界加速された正イオンが衝突することにより陰極から二次電子が放出され、この電子も電界加速される。この加速された電子が気体分子を形成する原子から殻内電子をたたき出してこれを正イオン化させ、ますます二次電子放出を促進することで負グローが形成される。
 
この加速された電子が電界から気体分子の励起エネルギー以上の運動エネルギーを持って負グロー領域に到達するとき、この気体分子は発光する(陰極グロー)。陰極と陰極グローの間のアストン暗部のほかにも、陰極グローと負グローの間にもクルックス暗部が発生することがある。
 
(本文ここまで)
 
つまり、二次電子の加速エネルギーが気体分子の励起エネルギーを下回る場合にはアストン暗部も陰極グローも発生せえへんねんな。