E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの電子工学用語集(65)

電流には荷電粒子が移動する伝導電流と、見かけ上荷電粒子が流れたんと一緒の変位電流がある。今回のアンペール‐マクスウェルの法則は、前項のアンペールの法則が伝導電流だけやったのに対して、変位電流の項が加わった形やな。
 
アンペール‐マクスウェルの法則
 
Ampère-Maxwell law
 
前項のアンペールの法則は、定常電流 i (電流密度)によって作られる磁場 H は rot H = i の関係を満たすことを示すものである。マクスウェルは、この法則を電荷保存則と矛盾しないように非定常電流にも適用させるため、次のように拡張した。
 
 rot H = i + dD/dt (註:偏微分)―(1)
 
ここに、D (c/㎡)は電束密度である。上式を発散を取ると、ガウスの法則により、
 
 div i = -dρ/dt (註:偏微分)―(2)
 
が得られる。ここに、ρ (c/㎥) は電荷密度である。これは電荷保存則の式に他ならない。
 
式 (1) は、定常電流 i = 0 のとき、D の時間変化により磁場が発生することを意味し、すなわちファラデーの法則の逆の過程が起こっていることを表している。この、(1) の右辺第二項は、磁場を発生させる効果が電流と同様であることから。電束電流または変位電流と呼ばれる。
 
この法則は、ガウスの法則(連続の式)とファラデーの法則とともにマクスウェル方程式を構成し、電磁気学の基礎理論を表している。
 
アンペールの法則・ガウスの法則・変位電流・マクスウェル方程式
 
(本文ここまで)
 
導体を流れる電流の正体は電子の移動や。せやけども、これは導体の一方の端から電子が入ると、もう一方の端から電子がトコロテンみたいに出されることから、見かけ上電子が流れてるように見えるだけやから、これもまた広義の変位電流て言えんこともナイ。つまり、これも導体の電流が電磁波と同様に光速度ないしは亜光速度で伝搬することを理論的に表してることになる。半導体を流れる電流は散乱されるんでせやないけどな。