E-BOMBERのアホアホブログ

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速報・中共崩壊への道(157)

サーチナやレコチャに掲載される中国の記事に、中国高速鉄道と新幹線との比較をテーマにしたんがようある。その大半は言うまでもなしに中国高鉄に軍配を上げたあるけども、その軍配の上げ方がいかにも中国人らしい。彼らの大半は最高速度が高いから中国高鉄の方が優れたあるとか、路線延長距離が新幹線を大きく上回るとか、苛烈な気候にも対応でけてるとか、そないした個別の優劣のみを以って判断材料にしたあるんだわ。それに、ハードにばっか目ェ行って、ソフト面にはほとんど目ェもくれんのも特徴やな。
 
わしら日本人やったらソフトもハードもひっくるめて総合的に判断する所を、吉川幸次郎の指摘するように個物的事実尊重主義者の中国人にはそれがでけん。これこそが中国人の近代人になれん大きい原因で、この宿痾が癒えん限り、中国は盛唐時代以来の経済大国の地位に返り咲くことは永遠にでけんと見る。
 
「(中略)反省なき支那国民は、又自己の真価を知らぬ。己を知り人を知ることは、何れの場合でも必要であるが、支那人は自己の真価を知らぬと同時に、相手の真価をも知らぬ。故に相手に対して、突飛な振舞もすれば、傍若無人の所行を憚らぬ。国際間で傍若無人の所行を平気でやるのは、米国と支那とであらう。米国の傍若無人は、自負自信から出で、支那の傍若無人は、無智無識から来る。現に去る七月三日に上海各路商界総連合会―勿論支那でも札付の左側団体ではあるが―の名義で、日支通商条約改訂の前提として、「旅大を速に支那に返還すること」「満鉄の管理を支那鉄道部に返還すること」「台湾澎湖島を速に支那に返還すること」等の諸項を決議し、併せてこの決議を我が浜口内閣へ電報したといふ(中略)。勿論支那人一流の掛引きとしても、随分呆れた我儘勝手でないか。かかる我儘者をも包有せる支那国民を相手に、日支の共存共栄の実現は、蓋し容易の業であるまい」
 
話は少々脱線するけども、このほど米大統領になったトランプ氏など、米国の自負自信と中国の無知蒙昧とを合わせ持つ人物言うて差支えあれへんやろう。彼は特定の企業からの輸入品に高関税を掛けれると思い込んでるフシが見られ、そないしたら直ちに米国の製造業が息を吹き返すとも思いこんだあるみたいや。せやけど、関税は国別にはでけるけども企業別にすんのは不可能やし、しかも今の米国は製造業やなしにIT事業やサービス業で食うとるんで、彼には現今の米国における産業及びその構造の基礎知識が欠落したあるようやな。
 
仮に高関税掛けれて、日中独墨各国製品を米国から締め出すことに成功したかて、産業構造が既に変わってしもたある中で製造業を復活さそうとしたかて、それはムリな注文やで。過去に製造技術を身に着けた労働者は最早高齢化しとって、つまり凄まじい程の技術断層が生じてしもたあるんや。単純労働需要は産業ロボットの普及が進んで冷え込んだあるし、工場を稼働さそう思たら海外から技術者を募るしかあらへんから、それでは国内の失業者対策にはならん。ましてや、米国の輸入依存度の高さから考えたら、高関税掛けたかて輸入需要はあんまし変わらん。そんな環境で保護政策なんかしたら、それこそ景気に水ぶっかけるようなモンで、その先にあんのは不況型貿易黒字だけや。
 
恐らく、彼のドタマの中の米国は80年代の姿のまんまで、BGMは「アレンタウン」(ビリー・ジョエル)ちゅうたとこか。(つづく)