京大生S君の懸念である「中国の赤化」は第二次大戦後に現実化してまうことなった。
ところで、共産主義体制ちゅうのは、孫文も胡適も蒋介石も嘆いたように砂粒のようでまとまりの全然あれへん中国人をまとめるための手段としてこれ以上に適切な手段はナイと言え、為政者の側からしたらこない便益のある統治システムは「やめられまへんなァ」である。
さはさりながら、果たして中国人に手によって、健全な民主主義体制の国家を運営でけるんやろか?砂粒の如き中国人のことやから忽ち百家争鳴状態になり、現体制以上のアノミー(無規範)状態を現出することになるやろうなあ。
「要するに一方には悪辣なる搾取階級(団体)があり、他方にはその犠牲となるべき悲惨なる被搾取階級があり、社会的欠陥の尤も多い支那には、赤化誘導の機会が多い。ただ労働者を始め、支那の大衆は、世界の新思潮と風牛馬で、従つて目下の所、彼等の間から赤化運動の起り来る心配はない。されど現在の状況は、必ずしも将来の保証とはならぬ。若し煽動者があり指導者があれば、生活の困苦に呻吟する支那の大衆は、案外容易に響影するかも知れぬ。無智は容易に煽動に応ずるものである。兎に角この点に於て、支那の国情に不安の陰翳の存する事実は否定し難い。
今得意の位置に立つ国民政府の幹部達は、三民主義の信徒として、大衆の味方でなければならぬ。彼等が外に向つて、治外法権撤廃や関税自主権回収を主張するのも、勿論悪くはない。されど三民主義は、国権回復のみを目的とせぬ。その民権主義や民生主義は、すべて大衆の安福を第一に置く筈である。国民政府の幹部達に誠意あらば、一つは以て国情の不安を緩和し得べく、一つは以て三民主義の忠実なる信徒としての義務を果し得るかと思ふ」
不幸にして、中国には、将来何千万人もの大量虐殺をしでかす「けざわひがし」なる煽動者が現れることになる。この野郎は無知なる中国人を巧みなプロパガンダでもって洗脳し、国民政府の腐敗を喧伝しつつおのれも次第に腐敗臭を放つようになり、腐敗以上にえげつない国家体制を築いて無辜の民を苦しめた、ヒトラー以上の悪魔である。
ただ、中国の歴代王朝の歴史を見るにつけても、けざわひがしに匹敵する人物は多々おる。侵略される側からしたら、チンギス・ハーンなど虐殺者でしかあれへんねんからの。ほんでから、広く世界を見渡せば、マケドニアのアレクサンドロス3世(大王)の東征かてえげつない大量虐殺を伴うモンやってんけども、20世紀後半の世にあって何千万もの命を奪うとは、どんだけ時代錯誤しとんねんアホ。