E-BOMBERのアホアホブログ

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速報・中共崩壊への道(130)

桑原先生の論文もアカデミズムの世界の縛りとは無縁とは違うんで、限界があるんは言うまでもあれへん。せやけど、その割にはかなり踏み込んだ論評があるんで、当時としては無論のこと、現代においてもかなり貴重な文献や思う。「要するに近時列国の対支外交は、支那の諺に謂ふ所の『各人自掃門前雪。不管他人瓦上霜』ー自分さへよければ他人の事はかまはぬー主義である。否更に一歩を進めて、他を擠しても自分一人が愛児(よいこ)にならうとする卑屈な迎合政策さへ採る者もある(中略)」なんて、現代でこそ平気で書ける文章やけども、当時としてはどないやったか?

「一面から観れば、近時の支那は、外交的に有卦に入つた国である」とは正にその通りで、英米陣営は対日警戒の必要性からか民国支持に転じて日本と戦争し、大戦後には国連常任理事国の地位まで占めてまうねんからの。それどころか「支那国際連盟に加入して居るが、負担経費を殆ど支払つたことがない。その不払経費が積り積って、昨年迄に百八十万円の巨額に達してゐるとかいふ(中略)」ありさまやねんから、ドサクサ紛れとはいえここまでついてる国は他にはあれへんやろうなあ。

「条約や法権を無視し破棄しても、列国は出兵せぬ。出兵しても支那と衝突を避けるから、結局は出兵せぬのと大差がない。各の如く幸運に恵まれた国は、支那を除いて世界のどこにあらう」とは、今日の中国そのままやないか。中国の国際法規を無視する姿勢は今も昔も変わらんけども、当時はそない国力あらへんかったさかいそれが世界の趨勢に悪影響及ぼす懸念があれへんかっただけで、世界2位の経済力がある現在では、その不作為による罪はえげつないぐらい大きなる。日米はともかく、英国やドイツにしたら南シナ海の問題なんか対岸の火事にしか見えんのやろうな。

ワシントン会議以来今日に至る約56年間は、支那にとって国政を整理するにも、国権を回復するにも、実に千載一遇ともいふべき好時機であつた。現在も尚ほその好時機たるを失はぬ。然し支那人がこの折角の幸運を利用せずに、寧ろ之を濫用しつつあるのは遺憾に堪へぬ。近時の支那人は、確に調子に乗り過ぎて居る。本年1月25日付で国民政府から発表した対外宣言の要旨は、支那ワシントン会議に基づける列国の好意に頼らずとも、支那自身の独力で、十分列国に対抗して、政治上及び経済上の国権回復を遂行するといふに帰着する。随分傲倣不遜ではないか(中略)」の文章かて、現在に当てはまる部分が結構あるがな。改革解放で民主化の機運が高まったと思たら、六四天安門事件で国が一皮むける好機を逃してしもたし、理由は違えども調子乗り過ぎであることは衆目の一致するとこやろう。その根拠のあらへん自信はどっから来るんかしりたいわい。

「列国の寛容は無制限でない。支那は宜しく自制すべきである。列国は支那に自制を勧告すべきである。勧告して従はずんば、勧告以上に有力有効な手段を執るべきである。これがワシントン会議の精神を尊重する所以であり、又支那の為に図つて忠実なる所以と思ふ」この文章の「ワシントン会議」を、「ハーグ仲裁裁判決」と読み替えて欲しいんやけども、集金ペイいや習近平閣下にはそれがでけんみたいやから、結局は軍事力に物を言わすしか手段は残ってへんことになる。国家間の揉め事には話し合いで解決でけんことが少なからずあって、領土問題はその最たるモンや。そこで編み出されたんが「棚上げ」やな。中国が今後も発展するやなんて到底思えんし、没落しよったら最早日本に対して尖閣よこせなんて言えんようなるさかい、これはひょっとしたらかなりの好手なんかもしれんの。

次回は第五章や。それにしてもAndroidIMEでは打ちにくい。ケータイ用にカスタマイズされてるさかいしゃあないが、変換したい字ィが出しにくいんは辛いのう。「支那」すら打てんし誤変換だらけやし、後でパソコンで打ち直しや。(つづく)