E-BOMBERのアホアホブログ

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速報・中共崩壊への道(129)

続いては、1925年前後の日本の対中外交や。結論から言うたら、日本の外交の拙劣さには目ェ覆わんばかりや。こんなんでは「日本の中国研究は世界一である」なんて声高に叫んだかて、単なる負け犬の遠吠えでしかあれへんわいな。中国研究以前の深刻な問題が我が国には存在する。

 

いわゆる対支二十一箇条要求それ自体は、桑原先生が言及するように「当時の事情と日本の立場から公平に観て、世間で騒ぎ立てる程過酷な要求と思へぬ」ことはそうかもしれんが、「されど支那政治家側の悪宣伝や、日本に対して好感をもたぬ第三者の外国人達の煽動で、所謂廿一箇条要求は、日本の対支外交を不利に陥れたことは争ひ難い事実である」てあるように、こない確然とし過ぎた箇条書き文章を不用意に突き付けるやなんて、今でもまだその懸念が拭い去れんけども、日本の外交一般には「分かりやす過ぎる」ちゅう問題があんねん。

 

一体に、世界に200前後ある国の中で、全く体制やら国民性やらが一緒なとこなんかあらへんのやから、外交は日本人が日本人に対して物申すような調子で行ったらあかんやろう。そうは言うたかて、どこの国かて万国の国情を理解でける訳あれへん。せやさかい、やむを得ずの手段として「態度を曖昧にする」ことが一般に行われる。逆に、態度を明確にしやんとあかんのは、例えば主権を侵害された時とかに限られる。

 

つまり、WW1当時の日本は、同盟関係にある英米両国を支援する目的で、その敵陣営ドイツの支配下にある山東半島を攻略してんから、極端な話「我が国は山東を占領する」の一言だけで良かってんやんけ。それをや、21条にもなる分かりやす過ぎの箇条書き文章なんか突き付けてんやから、ほらあ民国だけやなしに諸外国からツッコミ倒されるんは当然の話やんけ。こんなんまるで、反日の旗幟を鮮明にし過ぎて日本から突っ放された某大韓民国のおばはんと一緒やがな。去年の年末に米にしばかれてからは態度を変えとるみたいやけども、あの国は反日で持ってるねんさかい、通貨スワップ復活の話も慎重にやらんとな。

 

こんだけでも随分と情けない話やけど、排日運動の発生により「我が経済界が受けた打撃も尠くない」ことを受けて、「山東問題に就いて大譲歩もすれば大正四年五月に締結した日支条約中の第五項(引用者註:対支二十一箇条要求第五号;民国政府の顧問に日本人を雇傭すること他)の保留を綺麗に抛棄する。その他随時随所に発生した日支交渉事件も、努めて好意と寛容とを以て処理する(以下省略)」ねんから、論評に値せんレベルやでこれは。

 

諸外国の外交官採用はどないやってるんかはしらんが、日本みたいに世襲を良しとするやり方は考えモンと違うか?一応試験があるとは申せ、採用の際にゲタを履かしてもろとる事実は拭い難いし、育ちがエエ連中だけ集めて、そいつらに生き馬の目ェを抜くような外交の仕事がこなせんのかどうか甚だ疑問ではある。

 

次回からやっと第四章や。(つづく)