E-BOMBERのアホアホブログ

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速報・中共崩壊への道(105)

この、妥協性に富むとされる中国人の性質は、日本の外交・防衛・通商その他の懸案事項解決のための大いなるヒントとなる可能性が高い思う。今回も桑原先生の「支那人の妥協性」や。

「勿論支那の政府も時に強硬手段をとり、或は大将を派遣し、或は地方官に命じて賊徒を討伐せしむることもある。かかる場合でも、その官吏や大将は、如才なく賊徒と妥協を行ふ。即ち賊徒に金品を与へてその歓心を買い、此の如くして彼等を暫く管外へ退散せしめ、若しくは正面衝突を避けしむるのである。『韓非子』に昔衛と荊(楚)と交戦した時、その二国の大将が妥協を行ひ、戦争は二国の君主の勝手に開始せしものなるに、その犠牲となつて何等怨のない両軍が、命掛けの戦争するなどは、馬鹿の骨頂なればとて、兵を交えずに久しく対峙したと書いてある。これが支那軍人の多数の心掛けである。『弄兵玩寇。以為富貴之資。(引用者註:兵を弄し寇を玩ぶ。以て富貴の資と為す)』とて、敵とは申訳ばかりに兵を交えて戦争を長引かせ、成るべく多額の軍用金を政府より引出すことに苦心を費す。(中略)遠い戦国や李唐時代を引く迄もなく、最近の中華民国の有様を見ても、成程と点頭(うなづ)かるる所が多い。(中略)大本営では強硬説が主張せられ、戦線では妥協説が歓迎されるのが、支那古今の常態である。之には種々内面の理由もあるが、支那人は一身の利害の為には、苟合妥協を濫用して恥づる所を知らぬことも、確にその一大原因と認めねばならぬ。彼等は軍用金を手に入れる目的で、心にもない強硬説を主張するが、目的さへ達すれば、その本性を発揮して、妥協を主張するのである」

これなど、実際に人民解放軍と海空で激突するのやむなきに至った場合などに有効な策を提供する資源となるやろう。現在の中国軍の運用がどないなっとるかはしらんが、徒に戦争を長期化さすことによって前線が儲かるようなシステムがまだ温存されとるようでは、中国に近代戦を戦う力はナイて言えるねんけどもな。

解放軍の前衛を務める兵士の多くは乳母日傘でスポイルされた小皇帝やから、宣伝戦が有効やちゅうことは前にも書いた通りや。それに、そんでのうても中国人は目先の利に弱いさかい、「わしら日本人と戦争しておのれらに何の得があんねん。習近平のために戦うて命落とすなんてアホらしいことやめれ」とかの韓国風スピーカー攻撃とかもそれなりに使えるやろうし、これ見よがしに大画面液晶モニタを設えて、人気アニメを見したったり最新の「三国志ゲーム」やっとるとこの画面映し出してもエエやろよ。

戦争では、「味方が苦しいときは敵も苦しい」んがセオリーて言われる。戦線が泥沼化するなど双方が苦戦しとるときには、一応敵軍のメンツが立つような休戦協定締結を探るんも、局面打開に有効て思われる。それに、戦争の勃発によって、ここ十数年の間に享受してきた経済成長の果実を手にすることがでけんようなることは、北京政府上層部も庶民もともに苦痛とする所やろう。軍部が焼け太りすることも考えれるが、そないなったら、人民の人民解放軍に対する怨嗟が沸き起こって、国家体制崩壊の原因にもなるかもの。

「国内に於て妥協を濫用する支那人は、異族に向つても亦妥協を濫用する。北支那なる燕・趙地方は、もと悲歌慷慨の士多しと称せられたが、それも過去のこと、唐・宋以後となつては、彼等もよく外来の異族と妥協して行く。金の世宗は曾て燕人を評して『遼兵至則従遼、宋兵至則従宋、本朝(金)至則従本朝(引用者註:遼兵至らばすなわち遼に従い(以下省略))』と罵倒したが、かかる態度は燕人に限らず、支那人全体に普通かと思ふ。女真人や蒙古人や満州人との妥協は兎に角、1860年に英・仏軍の北京進撃の時にも、明治33年に連合軍の北京占領の時にも、北支那人は外国軍隊の前に順民の旗を掲げ、徳政の傘を献じたではないか。絶えず異族の侵略に暴露さるる支那人には、此の如き態度は一つの必要なる処世法かも知れぬが、日本人などより観れば、奇怪の念を禁ずることが出来ぬ」

これは、中国4千年余の歴史の中で、天下の意識はあれども国家の意識が全然あれへんかったことと無関係やナイやろう。中国が初めて国家の概念に触れたんは辛亥革命以後の話で、中共成立後の現在でも、多民族国家なるが故に国民国家としてのアイデンティティがあれへんのや。ましてや中世中国に国家への帰属意識なんかある訳ナイやろう。金世宗はアホである。

ともかく中国人に勝つには圧倒的な差を見せつけることに如くはナシや。今は報道統制によって日本の真の姿をしる中国人民はまだ少数しかおらんが、今なお増加傾向を示す訪日中国人の数を見るにつけても、日本の国情と国力は中国人民の目ェに徐々に闡明になりつつあるんは間違いナイやろう。反日が反北京政府に化ける日ィも近い。

支那政府の態度も亦同様である。絶えずその辺疆を剽掠し、又は侵略する北狄種族に対して、兵力を以て抵抗することを敢てせぬ。或は宗女を与へ、或は金帛を贈り、或は土地を割いて彼等の歓心を買ひ、彼らの掠奪を緩和するのが、歴代慣行の政策であつた。この妥協の犠牲となつて塞外に嫁する宗女を、唐時代には和蕃公主と称した。宋以後は流石にこの和蕃公主を廃止したが、その代り一層惜気もなく土地を割譲して居る(以下省略)」

尖閣スカボロー礁での解放軍の活動と比較すると俄かに信じがたい事実やろけど、それは近年の中国にも「核心的利益」なんて称するように国土と国境への意識が高まったことによるもので、基本的なメンタルはやっぱし一朝一夕で拭い去れるはずがナイねん。周辺諸国が結束してかかれば即座に手ェ引くんが中国人なんや。せやさかいわしは以前から「ミュンヒェン協定の愚を二度と繰り返すな」て言い続けとんねんやんけ。

いや、そんなことせんでも、米軍の一艦隊でも南海に差遣して、「中国はスプラトリー・パラセル両諸島から即座に手を引け。さもなくば軍事力を以って排除する」て宣言するだけでも相当な効果があるやろし、そんでもあかんかったらホンマに空対地ミサイルの数発でもブチ込んだったらエエねん。ほしたらまず間違いなしに彼らは撤退するで。戦闘を恐れたがために戦争になってしもた例は歴史に数多くあるねんさかい、戦争を起こさんための戦闘こそが世界の安全のために必要やねん。

G20開幕を前に、強力な味方がおらん四面楚歌の中国が果たしてどう出るかよりも、日米欧先進国がどない出るかの方がむしろ気になるわい。ここで甘い顔見したらフィリピンがチェコスロバキアの二の舞を演じることになるさかい、西側陣営は絶対に譲歩なんかしたらあかんぞ。(つづく)