今日（１日）、またプロ入り初安打を放った選手が出た。ドラ６ルーキー板山君や。
彼を最初に見たんは３月の鳴尾浜で、バッティングケージから鋭い当たりを飛ばしてたんを覚えてる。今日の適時打は外野手の前でポトリと落ちる少々地味めな当たりやったけども、彼も金本・掛布両監督の認めた逸材やから、そのうちハデな一発をめしてくれるやろう。
これで、今年NPB初安打を放った選手は、ヘイグ・高山・横田・北條・陽川・原口・板山と７人にまで増えた。これら初見参組（北條君は去年も１軍登場）の奮闘やそれに刺戟された中堅・主力組の活躍があるからこそ、今日みたいな劣勢の試合を跳ね返すことでけるんやな。バットスイングに鋭さと力強さが増した今日の最高殊勲選手大和君がその中堅所の代表選手で、復調傾向の鳥谷主将・威圧感抜群で好機に強い福留君、打点を荒稼ぎするゴメスも若手に乗せられて借金生活を逃れるための打撃でこれまでの勝利に貢献して来てんな。
一方で気になるんが先発陣やな。球児君に復活の兆しが見えたかて思たら今度は能見君が打たれてしもた。鳴尾浜組から活きのエエ若手が１人でも出て来ェへんかのう。
なかなかそない都合良くも行かんやろから、今は打撃力のアップで勝ちをモノにするんが現実的なんかもな。放送席の真弓監督は、今日のDeNA先発の山口君の直球を捉え切れんかったんは、打者の始動が遅いことが主因やと言うてた。
始動の早さは何も速球への対策だけやなしに、振りを止めるときにも有効に働くし、ポイントが前になるからフォークを落ちかかる前に仕留めるとか変化球対策にも有効や。もちろんくさい球をカットする時にも使える。「ため」がでけんから長距離砲の飛距離に影響出ることもあるけども、差し込まれることが減るから野手の頭を越える打球が増えて打率や長打率が上がる可能性が高いし、泳ぐことがあっても腕が伸びるから却って飛距離が出ることかてある。
こないな具合で、始動の早い打撃に自信が持てるようなったら、しまいには好投手のファーストストライクにうまいこと合わせれるようになって、見逃し三振かて減るやろうよ。◯神では、投球は「納豆（粘りが大事）」、打撃は「枝豆（取りあえず行っとく）」て言うらしけど、打撃でも始動を早したら粘りが出て来るんやないやろか。
