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速報・中共崩壊への道(85)

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 今日(28日)の北京発ロイターによると、習近平国家主席は「朝鮮半島で戦争が勃発したり混乱が生じたりする事態を決して容認しない」て発言し、また「そうした状況は誰の利益にもならない」て続けた。

 わしゃこれは容易ならん事態が近づいてるて思た。赤信号手前の警戒信号現示やで。それぐらい中共も半島に対して危機感を抱いてるんやなこれは。北はそれぐらい暴走してしもたあるんやからな。

 前にもブログで書いた、露皇帝ニコライ・アレクサンドロビッチの日露戦争前夜の「(日露)戦争は起こらない。なぜなら朕が欲しないからだ」ちゅう発言を思い出させるな。擅制君主と雖も、戦争の勃発を阻止することがどんだけむずいかを、習近平は身に滲みて感じとる最中や思う。習の発言の裏にはこないした危機感が渦巻いてるに違いあらへんわい。

 もしか最悪の事態に発展した場合、当初の主戦場は半島になるやろうけども、戦場が局地化したまま推移するとは誰も思わんやろう。これは最終的に日米陣営と中共陣営の激突にまで発展する可能性が極めて高いちゅうよりか、そないなることはほぼ確定的や。

 この現状は良う第一次世界大戦前に例えられるさかい、「半島危機」は大戦の序曲になったバルカン戦争が参考になるやろう。周知の通り、バルカン戦争はトラキアなどヨーロッパ内の領土を巡って対立しとったバルカン諸国とオスマン・トルコ帝国が、伊土戦争などによるオスマン帝国の弱体化によって軍事バランスが崩れたことによって勃発したんやったな。

 中国は90年代以降急速に経済発展したものの、国産技術の蓄積が不十分な上にチベット・新疆独立問題をなど内憂を抱えとるから足腰は極めて脆弱で、民族問題と宗教問題によって国論や国力が分裂しとった当時のトルコに酷似したある。ほんで、スプラトリー(南沙)諸島・パラセル(西沙)諸島がトラキアに相当するて思たらエエ訳やな。

 当時の欧州主要国の態度かて現在に通じるモンがある。表面的には中国の暴走に対して懸念を表明しつつも、その裏では利害関係が複雑に絡み合うて、なかなか足並みが揃わん西側諸国の現状を見てるかのようやわい。

 ロマノフ朝ロシアはバルカン同盟の主唱者やけど、イスタンブルトラキアの併呑こそが狙いや。クリミア半島に執着する今のロシアと変わらんな。中国ぐらいしか仲間がおらんのが現状なんで、第二次バルカン戦争の敗戦国同士のトルコとブルガリアが結んだみたいに、日米との関係の変化によって中国側に与する危険性がある。

 英国はこれまたよう知られた二重外交政策で、表向きはトルコを支援しつつも蔭でギリシャに接近し、トラキアの戦後処理についてはブルガリアとロシアの双方にエエ条件を呈示するなど、まるで世界大戦勃発を煽るようなマネさらしとった。ほんで現在のイギリス国内の経済は中国の投資によって支えられとるさかい、対中強硬姿勢は取りにくい。

 フランス第三共和政第一次大戦でドイツと一戦交えることにはなるものの、基本的な外交姿勢はナチス・ドイツに屈服するまで文弱な厭戦主義を貫いとって全くやる気なしや。中国との関係は泥沼の清仏戦争や仏領インドシナ支配などの歴史的な背景のあるためにかあんまし深いことなく、中立に近い印象がある。

 オーストリアハンガリー内陸国家やったんで、アドリア海への出口をボスニア・ヘルツェゴビナ方面に求めてセルビアと対立しとった。また、内国的にはスラブ系諸民族の墺洪二重支配への不満がくすぼっとって、事情はトルコと共通点が多かった。今の中共体制にも通じるとこがあるんで、中国もいずれこの国と同様の運命を辿ることになるとわしゃ見てる。

 ドイツ帝国は事実上トルコの政治をコントロールでける立場やったことからバルカン同盟との戦争に反対やったけども、その一方で当時のブルガリア国王フェルディナンド1世がドイツ系やったことから、大ブルガリア公国の復活を目論んでたて言われとる。現在は中国が大のお得意先なんで、英国と同様に難しい立場にある。

 さなぎだに、半島国家は列強の対立の場になることは歴史が示してるんやさかい、朝鮮半島が21世紀のバルカン戦争の戦場になる危険性は声を大にして言わんとあかん。北京政府に参戦の意思はあらへんのやろうが、戦争ちゅうモンはの、んなことはお構いなしに起こるねんやんけ。日本は一体何時まで9条なんかでおのれの手足を緊縛し続けたら気ィ済むねんな。これは安倍政権の責任ちゅうよりも、歴代政権を支え続けたわしら有権者の責任やで。政治家は国民を映す鏡やねんからの。

 軍事力には戦争を遂行する機能の他に、戦争勃発を阻止する機能がある。このことについて日本人はよくよく考えた方がエエ。その方が間違いは少ないやろう。(つづく)

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