E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

速報・中共崩壊への道(8)

 大阪市の橋下コスプレ市長は、朝日がいわゆる従軍慰安婦についての「吉田証言」に基づいた記事を訂正してから後、毎日が変節したて批判しとるが、つまりはこの毎日の変節こそが新聞の実態を示すモンなんやな。日本の敗戦を機に新聞の論調がどんだけ変わったかをしりたかったら縮刷版でも読んでみたらエエやろう。それぐらい、戦前の朝日は勇ましい記事を書いとってんやんけ。

 これを「憲兵特高」や「新聞紙法」のせいにするんは卑怯やで。法に抵触せえへん程度に、淡々と抑制の効いた記事を書くことかて可能やったはずで、やはり戦争遂行に協力的やった当時の朝日の記者の批判は免れん。これは単に体制に付和雷同しとったことになり、そこには精神の堕落はあってもジャーナリズム精神など欠片もあれへんわな。

 それに、朝日の記事は情緒的やとよう言われるが、それは明治の昔に遡れるぐらい同社の伝統になったあるみたいや。明治天皇に殉死した乃木希典は、司馬遼太郎が「坂の上の雲」で散々批判しとるように、軍人として評価でけるようなレベルやあれへんかったが、国民の人気は絶大やった。幕僚に恵まれん不運もあったが、それでも第三軍司令官として爾霊山(二百三高地)攻略で多くの将兵を無駄死にさしたんは事実やし、児玉源太郎満洲軍総参謀長がおらなんだら旅順攻略でけてたかどうか甚だ疑わしい。せやのに朝日は「軍神乃木将軍自殺す」を四段抜きの見出し(当時としては破格)つけて記事を載した(この時、明治大帝御大葬関連の記事作成でへとへとになっとった記者や植字工が「乃木は馬鹿だ」と零しもって記事の差し替え作業に追われとった。それを主筆の鳥居素川が窘めると「鳥居は偽善者だ」との批判が沸き起こり、そこへ社長の村山龍平が入って来て「乃木が死んだってのう。馬鹿な奴だなあ」て言うたおまけつきらしい(生方敏郎『明治大正見聞史』;百目鬼「新聞を疑え」に一部所収))。真実を暴き出すんが使命のはずの新聞が、判官びいきでエエ訳あらへんわな。

 朝日のこないした大衆迎合の姿勢が意図的に行われとるんやったらむしろまだ救いがあるんだが、過去に金正日書記(当時)を持ち上げる記事を書いとるねんさかい、これはもう左翼思想にかぶれて正常な判断がでけんようになったとしか評価でけん。吉田清治の証言をウノミにした記者は「旧軍=絶対悪」で、「吉田調書」を読み誤った記者かて「原発=絶対悪、東電=悪徳企業」て決め付けとったんやなかろうか。かかる判断停止は、ある思想に凝り固まった奴が陥りやすいワナやで。

 ただ、少々引っかかったんは、「吉田調書」に目ェ通した記者の人数が少なかったことが誤報を招いたちゅうこっちゃ。百目鬼の「新聞を疑え」によれば、朝日では、敢えて記者がその専門知識を揮えないようにするらしい。それは、小人数の記者がその専門領域を壟断することを防ぐためで、公平公正な報道をするために必要なこととしてそれは一応理に適ったある。百目鬼はむしろこないな姿勢を紙面の質が下がるとして批判しとるが、もしかしたら百目鬼のような意見を容れて、専門的才能を生かす方向に転換した可能性もある。今から30年前の優秀な経済部記者が当時の知識だけで今の経済面の記事を書けるはずもあらへんし、今の記者は昔よりも専門的な知識が必要になったあることは想像でける。

 せやけど、政治部や社会部などでは法学とかを除いてそない専門的な知識なんかいらんやろうに、何でデスクだけでなしに部長・局次長ら皆で件の調書をチェックせえへんかったんかは、首を傾げざるを得ん。それに、専門家としての評価は同じ専門家でしかでけんさかい、専門家を評価でける社やあらへんかったとも考えれる。石破茂は朝日の記者の読解力を疑っているが、もっとものことやろう。わしも過去に朝日の入社試験問題を瞥見したことあるが、あんなんで文章読解能力が測れるとは思えん。ちょいと気の利いた文章を書く能力と読解力とを混同したらあかんで。知識を問う問題にしたとこで断片的な知識を積み重ねるだけで高得点が稼げる程度の出題で、受験技術に長けた今日日の有名大出身者やったらちょちょいのちょいやであんなん。

 世の中にお役所みたいな会社は多いが、朝日は役所ちゅうよりか労働組合みたいな会社て外部からは評される。実際組合員上がりの社員が出世しとるそうやし、労組では少数意見など圧殺されてまう。世の中カシコよりもアホの方が圧倒的に多いねんさかい、労組はアホの意見に集約されやすい環境にあるに決まったある。そんな会社の労組は労働現場を批判する力を喪失して自ずと御用組合になるしかなく、企業の新陳代謝を妨げる方向に働くわいの。

 ここまでは、朝日の問題点について縷説して、中国問題は全然出て来ェへんかった。せやけど、朝日をはじめ各新聞社が改まらんと、中国についての必要な情報が国民に正確に伝わらんままである。今の中国は威勢だけはエエがその実内臓のあちこちをいわして足腰がヘタった老人やとわしゃ思うが、マスコミの偏向報道で中国を「強盛大国」と錯覚してる日本人はまだ多いやろう。それを改めて、中国を過度に恐れんようにするんが今回の目的である。次回は、僭越ながら朝日をどないしたら再生でけるかを考えてみることにする。