E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

「新しいみんなの公民」もあかんかった(75)

 広島・長崎への原爆投下はそれぞれ10万人前後の死者を出したジェノサイド(大量虐殺)であるだけでなしに、数多の「被曝者」(被爆者と混同したらあかんぞ)をも生み出す残虐極まりない行為やった。今こんなことをやらかしたりやらかそうとしたりしたら、それこそ国際世論からナチ以上の非難を受けることになるやろう。しかもそれがどこぞの国と交戦中やったとしたら、「核攻撃をした国には核攻撃の倍返しや」なんてことになり兼ねん。そういう意味でも核は両刃の剣やねんな。これは核兵器についての基礎中の基礎の知識として押さえとく必要がある。

 核拡散防止条約は、既に核保有国になっとった5ヶ国はしゃあないとして、それ以外の国の核保有を禁止するモンなんで、理事国以外の国から二重基準を度々批判されとる。せやけども、これは核が国家以外のテロ勢力に流出することを防ぐ目的もあるんで、ある程度はしゃあないとこもあるが、インド・パキスタン・北○鮮など次々と条約に違反する核保有国が出ても、それを制裁でけん矛盾もさらけ出した。おまけに北はヤミ市場から核技術を手に入れ、開発成功の暁には核兵器をヤミで売ろうとしとると見られる。せやから北は「テロ輸出国家」だの「テロ国家」だのと非難されとるんやな。外貨獲得のためやったら国を挙げてシャブ製造までする犯罪国家やからどもならん。

 それに、核は弱小国が大国と渡り合える外交力を付与する。北の瀬戸際外交を可能にしたんが核なんは周知の通りやしの。貧乏国が通常兵器だけでそんだけの影響力を発揮でけん。核なしで強力な軍事力を保持するにはゼニがかかることも、核の基礎知識の一つやぞ。嘗て、インドが核持ったときに「古事記が馬持つ…いやホームレスがアメ車持つようなモンや」て言われたが、現在では核開発もリーズナブルにでけるようになって、通常兵器よりも安上がりになってしもてんな。

 そうは言うたものの、核弾頭は取り扱いを慎重にせなんだら色んな意味であむないんで、その保管にかて結構ゼニがかかる。冷戦終結後に急速に核軍縮が進んだのも、米ロなど軍事大国で経済危機が起こったことによる。経済戦争による損害はある意味核よりも破壊力があるて言われることがあるんはこれが一つの理由やな。大恐慌ともなると世界中で何千万人もの死者が出るさかい、その殺傷能力は核を上回ることもある。ちゅう訳で、核兵器と同様に恐慌をもっと恐れなあかんことは声を大にして言わんとあかんこっちゃな。