E-BOMBERのアホアホブログ

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(中国バブル)マンション群は中共の墓標か(1)

 中国各地でそそり立ってるマンション群を見たら、さながらこの国は繁栄の真っ只中にあるて錯覚してまいそうになる。もちろんこれは錯覚でしかあらへんのだが、OECD経済協力開発機構)までもが「2030年代に中国のGDP国内総生産)は米国のそれを追い越す」やなんてこと言うてるそうやさかい、これは訂正してもらわんとあかん思う。

 確かにあのどでかいマンションは壮観やけど、その実中身がボロボロやちゅうことをどんだけの人が認識してるんやろか。この国では838mのビル2棟もおっ建てるて声高々に宣言したんやけど、1棟は法律違反がめっかって未だ具体化せず計画倒れに終わりそうで、もう1棟は、信じれんことにコンクリに海砂つことることがバレて建設中断やとよ。

 いや、海砂でもちゃんと塩抜きしとったら問題なかったんやが、んな面倒なことをこの国の人はせんのやからどもならん。「造ってしもたら後はしらん」ちゅう無責任が蔓延っとるんやからの。

 この問題は超超高層建築物やったからさすがに当局も見逃せんかったんやろうが、これが高層マンション程度の高さやと平気で見逃せるらしい。その背景には、省政府がどんだけGDPを稼いだかで評価されるからやそうやが、このテの数字はナンボでも水増しでけるさかい始末が悪い。それこそ、マンションが供給過剰になったあっても建てた分だけ見かけ上のGDPはかさ上げでけんねんからの。

 中央政府もこの乱開発に危機感を持ったらしく、金融の引き締めを行ってんけど、ほしたらマンション価格が下落したんでまた金融緩和しよってんな。これは要するに、習近平温家宝中南海の連中が不動産にようさん突っ込んどるからその含み損を出さんようにしとるからやろう。こないして深刻な問題解決は先送りされつつより深刻化して行くんやな。

 このテイタラクでは、自由主義経済圏のような市場操作による市場の安定化なんざ全く期待でけんさかい、ムダなマンションはまだまだこれからも建つことになる。おまけに、例のシャドウバンキングの原資には、人民元を安値に据え置いて貯め込んだ外貨を充てたり、高利回りを謳った理財商品でリスクをしらん哀れな人民からナンボでも釣り上げれんねんからの。彼らは、大阪で「木津信用組合(きづしん)」が破綻したことをしらんからの。

 中国のマンション事情からこの国のさまざまな問題が見えて来るが、今回のシリーズではそれを採り上げることにしたい。(つづく)