E-BOMBERのアホアホブログ

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過大な人口も中国を滅ぼす(5)

 中国の再生は国の領域が中原(河北・河南・山東・山西・陝西・甘粛)ぐらいに狭小にならんとなかなか達成でけんと思う。江蘇・安徽・浙江・江西・湖北・湖南・四川などは「中原連邦共和国」と別の国家になった方がエエぐらいや。何でて、中国人の墨守する「中華思想」は、その国土が広大で多数の人口を擁することによって強化されて来てんからの。これでもまだまだ細分化は足りんぐらいや。




 この中華思想こそが、中国と中国人の近代化を阻んで来た最大の要因や。近代国家制度の整備の遅れを謙虚に認め、清朝時代の「変法自彊」などのような一時的なスローガンで止めることはもう絶対にせんこっちゃ。そのためにはまず、新政府の代表者が中華思想からの決別を声高らかに宣言することが絶対必要やな。これでも骨絡みの思考を改めるのには不十分かとも思うし、果たしてそんなん言えるかどうかも問題やな。中国四千年の伝統を否定する非国民やちゅうて暗殺されるかもしれんしの。1945年の日本みたいに大惨敗せんとあかんのかも分からん。




 ほんで、公害を垂れ流す工場は残らず爆破解体して、国土を汚したり勝手に木ィ伐る者は重罪を以て臨むんである。その条件にこれまでの人治主義を否定して法治主義に転換する必要があんねんけど、それを彼ら独自で遂行でけんのかが疑問ではある。せやから言うて植民地化すんのは時代に逆行することになるし、戦争にでもならんと国連による元常任理事国の占領は非現実的やさかい、中国人の自発的な改革でなかったらあかんが。せいぜいPKO(平和維持活動)として監視団を派遣するぐらいしかでけんのやろか。




 立国の目標はまず自国民を飢えささへん農業大国となることを掲げ、治山・治水事業に国家予算を重点配分する。一方で農地の無秩序な開墾を厳禁し、粘土団子を用いた砂漠農法などによって塩害を防ぎながら文字通り粘り強く農業を育成させるんである。つまり、これまでの農業のような「どんな作物が欲しいか」から「どんな作物が収穫できるか」に考え方を転換するこっちゃ。




 劣悪なガソリンを使うことによる大気汚染を防ぐために自動車関連税制を厳しくして、大都市と近郊には地下鉄やなしに路面電車を敷設する。高速道路や新幹線の整備は凍結して、在来線を線形改良と軌道強化することで高速列車を走れるようにして、日本みたいに在来線が衰滅するんを防ぐ。高速道路や新幹線は地域交通体系と地域経済とを衰退さしこそすれそれらを育成する力はあんましあらへん。そんなんは農業大国になって工業国への離陸準備がでけてから整備しても遅いことナイ。




 内陸部の農業が成功したら武漢や蘭州などの都市も繁栄するやろうし、北京や上海への過度な人口集中も幾分緩和されるやろう。それに、工場がのうなれば海洋汚染かてマシになるやろうから、EEZ排他的経済水域)をより有効利用でけるようなるさかい、尖閣諸島と沖縄の危機が遠のくことも少しは期待でける。中国の強引な対外拡張政策は要するに人口過多で食い詰めとることが根っこにあんねんさかいのう。




 これらのことが実現するための第一の前提条件は中共崩壊やが、わしゃそれについては楽観的に見とる。現在の中国の経済基盤は明らかに弱体化しとって、小手先の対策だけで乗り切れるモンではあらへん。金融資本主義の時代にシャドーバンクの護送船団など先進国ではおよそ考えられん不健全な金融行政を放置しとるようでは、金融危機かてすぐそこにまで迫ってるて言えるやろう。




 バブル景気に沸いとった1990年前後の過去にあって、日本経済の将来を憂える言論もないではなかったが、目の前のハリボテの繁栄の前にその声はかき消された。それが二三十年遅れで隣国にやって来ただけのことや。日本は農業大国で国産技術の蓄積があったからバブル崩壊しても国家の崩壊はなかってんけど、あらゆる産業の基盤が極めて脆弱でパクリが横行するような国は間違いなしにひっくりこける。




 現政権崩壊は国内外の大混乱を呼ぶことにはなるやろうが、新たな中国と世界秩序構築のための産みの苦しみや。中共崩壊を端に発する恐慌は世界中に大量の失業者を生み、世界大戦の危険を増幅させる懸念はある。せやけど、中国側の陣営に加わる可能性のある国はロズアぐらいしかあらへんので、中国が軍事行動を起こす可能性は低い。中国版ニューディール政策ぐらいしか対策は思いつかんけど、だぶついた労働力を治山・治水や農地改良に振り向けるのがエエのやあるまいか。(しまい)