E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

過大な人口も中国を滅ぼす(4)

 未来への見通しの悪いんは経済評論家だけやなしに、政治・軍事評論家や国際政治学者の類かてそうやろう。これらの連中の予想が当てにならん大きな理由は「視野狭窄」に他ならん。国や地域の歴史や自然などを学ぼうとしやんと、ただ国やどこぞの機関が発表する数字だけで判断しようとするさかい見通しを誤るねんやんけ。




 今の教育や受験制度にも問題アリやな。政治・経済関連学部の入試科目は国公私立の別を問わずに最低でも政治経済・地理と地学を指定、日本史と世界史から1科目選択として、できたらそれに加えて物理・化学・生物から1科目選択ぐらいにするんが適当やろう。大体、政治学や経済学の専門家の国内需要はそない多いことあらへんねやさかい、一部を残してあとはビジネス専門学校か何かに改組するんがエエやろう。入学してからも歴史学や人文地理学の他に地学・自然地理学・農学・生産工学・科学技術史論とかの理系専門科目をバッチリやってもらわんとあかんやろうから、文系的才能しかあらへん人材はお呼びではナイ。




 んでから、「東(西)側諸国同士の軍事衝突は有り得ない」みたいに硬直した思考しかでけん学生は直ちに学外へ追放することも必要や。冷戦時代に中ソ国境紛争中越戦争を予測でけんかった評論家が続出してんけど、その遠因は高等教育の甘さにある。大体、植民地主義の時代は帝国主義国同士の争いの時代でもあった訳で、そのイデオロギーが類似する国家同士の戦争の類例は腐るほどあるがな。米ソ対立かてその類やろが。




 これらの条件が整ってようやっと経済について論じることがでける。中国問題に戻るが、実人口が16億とも17億とも言われるこの国の民を食わして行くんは至難の業やけど、決して不可能なことではあらへん。現在の中共政府はそれを工業化で達成しようとしてんねんけど、それによって近隣諸国をも巻き込む大公害を発生さしとるねんさかい、この手法は明らかに間違うとる。空気も水も土壌も汚染された国が農業大国には絶対なれんし、農業大国にならんと工業大国にもなれんことは産業史の説くとこである。おまけに大陸沿岸部の海洋汚染も深刻で、海産物資源までワヤくちゃにしとんねんさかいどもこもならん。エチゼンクラゲは食えんことはないそやが、何入ったあるやわからんしそんなん食いたないぞ。




 ところが、以前に中国人留学生のドクターと公害問題について話したとき、彼は「日本だって60-70年代に大規模な公害を発生させていたではないか。公害は国が豊かになるための通過儀礼のようなものではないのか」と、自国の環境破壊をむしろ肯定するかのようなことを言うておられた。




 わしはそれに対して「中国は日本と同じ轍を踏むのか」と反論してんけど、中国は同じ轍どころか亡国への道を辿っとるがな。60年代終わりごろに公害対策基本法を制定した日本とちごて、中国の公害対策は場当たり的なモンに終始しとるが、これは要するに、抜本的な公害対策は既得権益を侵してまうからやろう。




 結局、北京政府が倒れんことには何も始まらんねんな。共産主義ちゅう強力な枠組あってこそ広大な面積と多数多様な人民をまとめとってんさかい一時的な国内の大混乱は避け難いが、これこそが中国がホンマに豊かになるための通過儀礼やとわしは考える。んでは最後に、中共が崩壊して西蔵・新疆などが分離独立して身軽になった「中原連邦共和国」をどないして農業大国にしたエエんかを考えることにする。(つづく)