や〇きの訃報が伝わってから1月になるが、今日(8日)もまだ追悼番組やっとったな。これは、そんだけや〇きがおいしいネタをようさんくれる稀有な芸人やったことを示すモンでもあるやろう。歌手やけど。
ところで、や〇きの東京嫌いは、「M10」(ANB)で味の素のうてキレて暴れたことによると思われてるみたいやな。ホンマはんなことよりも、東京の制作スタッフの関西芸人を小馬鹿にしたような態度がガマンでけんかってそいつをグーで殴ってしもたちゅうことらしい。
芸人への横柄な態度もさることながら、東京の連中の無能さについても痛烈に批判しとったな。「東京のエエ大学出ただけのアホ共は、芸人のアドリブの中から出て来るおもろさちゅうのんを全然分かっとらん。台本でガチガチに縛られた出演者に才能発揮でける訳あらへんがな」ちゅうような趣旨の発言しとったこともあったな。
せやさかい、や〇きの番組には基本的に台本があらへんらしい。あってもせいぜいA4の紙ペラ2-3枚ぐらいで、東京の芸人がそれに思わずとまどうこともしばしばある。せやけど、関西芸能界では特に「アドリブが効かんようでは半人前以下」ちゅう基準みたいなんがあって、実はこのスタイルの方がゼニもかけんでオモロイのんがでけんねんやんけ。「東京はムダゼニようさんつこてしょうもない番組ばっか作っとる」なんてことも言うとったな。実は在阪局がビンボタレなんが理由やったりすんねんけどな。
今日の「胸」で、円広志との音曲漫才やっとったが、普通やったらこんなん入念なネタ合わせしてかかるモンやけど、誠が言うにはこれも完全なアドリブやったちゅうから驚くがな。そこで今回は、わしが唯一見た円との音曲漫才を書くことにしよう。これは「新た〇」(MBS)で見てんやったな。
や〇き「♪今日はお前に質問がある」
円「♪質問かいな」
や「♪この質問によう答えんかったら、懲役十年。ここに七十過ぎのババアがおる。もう一人、ものごっつい美少年がおるが、こいつはオカマ。このどっちかとヤラなあかんとしたら、お前どっちとやる?」
円「♪のっけからえらい質問やな」
や「♪はよ答えんかい。答えんかったらお前、懲役十年」
円「♪ほらあ七十過ぎのババアに決まったあるがな」
ここまでうとたらや〇きが急に演奏止めて笑い出しよってんがな。わしゃこん時だけは円に同情したで思わず。(つづく)