や〇きた〇じんには、悪友の鶴瓶同様、行く先々でお笑いネタが待ってるみたいなとこがあった。これも「新・た〇じんが来るぞ」出演時の話である。
親代わりをしとったハイヒール・モモコがハワイで結婚式挙げるんでそれに出ることになったんやが、や〇きんとこに「いきなりパチもんの牧師がやって来て、
『アーナタ、お父さん 』
違うって。『分かってマース。でも、アーナタ、お父さん。アーナタ、新婦さんと一緒にこの赤じゅうたんの上歩いて行きマース。歩いて行ったらどこなと座って下サーイ』て俺はどーでもエエのんか？」
モモコは「パチもんちゃうわ」言うとったが、「どこなと」やなんて大阪弁しゃべっとるさかい、やっぱしこいつは少なくともパチもんの外国人くさいな。実際、流暢に日本語しゃべれるねんけどそれでは雰囲気出ェへんてクレーム来るんで、わざとたどたどしいにしゃべる牧師や神父がおるそうやしな。
式がとりあえず終わって、「相方」の新野新とかとヌードダンス観に行ったときのこっちゃが、チップはダンサーの袂にはさむんが慣例らしかってんけど、このおっさん、何を思たんかチップの札を持つ手ェを下から上に突き上げるような動かし方しよって、あろうことかダンサーの姉ちゃんの通常は絶対触れたらあかんとこに指がツポッと入ってしもて姉ちゃん悲鳴上げよった。
ほしたら筋骨隆々のおっさんがでかい声で「ベルベッチョベルベッチョ（や〇きによる表現）」て文句言うて来よってんがな。流血沙汰になってもおかしないとこやったらしいが、や〇きが言うには「大阪弁て便利やなあ。『分かった分かった』こんでしまいや」てホンマけ？
こういうおっさんやから、後でや〇きが「俺みたいな常識人を」て主張しようとしたら、番組に出演しとった石田敦子（MBS）が、チップ出したときの手つきをマネしいもって、
「常識的な人間がこーんなことしませんよ」
せやからまだ若い女がその手ェやめちゅうに。でも、あの角淳一が「毎日放送アナウンサー室第二部長の角淳一です。部下は石田です」言うだけあってなかなかの人材やったのう。
この連載はネタが尽きるまで続けたろ思うんだが、一体何時になったらネタ切れすんのやろうか？（つづく）
