E-BOMBERのアホアホブログ

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文系の連中のエネルギー議論はうんざり

 ひさびさに「や○き不在のそこまで言って委員会」をネタに書くが、理系の人間が武田のおっさんぐらいで、後は文系の人間ばっかでエネルギーの議論さらそうちゅうんで、議論の行方はハナからある程度予想でけたあったが、案の定その通りになりよったわい。憲法学が専門の竹田宮恒泰王殿下は以前からガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)を推すなど理解があるんで除外するが、後のコメンテーターの発言のお粗末なことよ。


 以前にも書いたが、原発は必ずしも他に代替の電気エネルギー源があらへんかったから導入されたんとちごて、正力松太郎大勲位中曽根バーコードが他の候補がある中をゴリ押しで推進さしただけやんけ。もしかこいつらがおらなんだら、日本の電力は現在と違う姿になっとったやろうし、福島第一の事故もあらへんかったに違いない。


 それに、篦棒に危険な高レベル放射性廃棄物の処理についての議論になると、途端に出演者連中の歯切れが悪なる。これらの物質は10万年も環境から完全に切り離しやんとあかんのだが、竹田宮殿下が指摘されてるように、それにはどんだけコストがかかるんか分からへんし、抑も何万年もアイソレートでけるかどうかの見通しすらあらへんねんやんけ。その問題についてちゃんと見識持って話のでける奴でなかったら原発問題について議論する資格はナイ。金も井上和彦も加藤も出やんで欲しかった。これやったら山本太郎の方がまだマシな議論がでけたかもしれんが、ここはウヨク番組なんでしゃあないな。


 殿下は「原発賛成するならば東京に作れ」と言われたが、その通りや。おのれで使う電気は地元で作るんがスジで、福島や新潟でこさえる理由はどこにもあらへん。交流送電なんで抵抗損失だけやなしに誘導損失かて無視でけんぐらい大きいやろうし、何で東京や大阪のゴミをわざわざ北陸に持って行かんならんねん?


 わしも殿下の意見にはほぼ同意する。国内の原子炉は全て冷温停止状態にして廃炉にするんがエエ思う。発生する大量の放射性廃棄物は当座は原発を誘致した地元が責任を持って隔離することになるんやろうが、宇宙にほるしか根本的な解決策はあらへんやろう。ルナ計画宜しく、核廃棄物を積んだ月ロケットを打ち上げるとかが考えれるが、万一打ち上げ失敗でもしたらもっとえらいことになるんで、宇宙エレベーターの開発を待つしかあらへんか。これが核廃棄物を巡る厳然たる事実や。


 ほんで、当面の電力確保は殿下の言うようにGTCC式火力発電所を増やすんが現実的やろう。ただ、中長期的な政策としては、日本は資源小国なんで自前のエネルギー源を得るには新たな技術を育てる必要がある。でも、現状で変換効率が高々20%程度の太陽光発電は次世代の主力エネルギー源にはなれん。武田のおっさんとこの学生の研究によると、佐賀県一県分の電力需要は佐賀県全体に太陽電池パネルをひいても満たせんらしい。


 これも前に書いたこっちゃが、ありとあらゆる波長の光を電気エネルギーに変えれる「ナノアンテナ」いうのがある。通常のアンテナは受信した電波を再輻射するんで効率は50%なんやが、波長が短なると金属表面プラズモン振動によってもエネルギーが吸収されるんで、理論効率は80%以上にもなる。ただ、周波数がめっちゃ高い高周波電流を整流して直流化する技術があらへんので、実際の変換効率は1%しかない。このままではこれも使い物にはならなさそうである。


 そこで、このナノアンテナを太陽電池と組み合わして効率を上げようちゅう研究が行われてるらしい。アンテナが高効率で集めた電磁波を再輻射する前に直ちに太陽電池で電気に変えてやれば、アンテナ温度(雑音に関するアンテナ温度とは違う)を絶対零度付近に保つことが理論的に可能になるんで、真夏の熱気や工場などの廃熱を電気として利用でけるだけでなく、空調にも使えることにもなる。課題は、赤外線を吸収でけるナローギャップな半導体材料がなかなかあらへんことと、太陽電池そのものの変換効率が高ないとアンテナ温度が上がってしもて熱吸収効率が下がってまうことである。


 せやけど、技術的に不可能なことを可能にするんがホンマもんの技術者である。それに、もっと波長の短い光で光電変換効率を上げることは現状で可能になって来てる。わしにはムリやろうが、誰ぞがこれらの技術的課題を解決して、夏場にエアコンかけやんでも室温が下げれるようになることは期待でける思うで。