E-BOMBERのアホアホブログ

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「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(64)

 日本史の授業で最も時間を割かんとあかんのんは、1945年8月15日日本国が滅亡したこととその原因である。この部分だけは中学も高校もなしに、詳細な分析がなかったらあかん。敗因の精確で詳細な分析がなかったら、日本はまた負ける。いや、福島第一原発は第二の敗戦や。変な歴史しか習って来ェへんかったさかい負けたんやが、この教科書もその変な歴史の謗りは免れん。




 日本は「明治天皇御事績を失」わないためにハル・ノートを無視して対米開戦に踏み切ったが、それは、「勝ち方」を決めんままの開戦やった。戦争ちゅうのは、「軍配の上げ方」(日露戦争終盤の大山巌満州軍総司令官)をある程度想定して戦うんがベターであろう。例えば、シンガポール攻略は対米和平交渉の最高の機会やったやろうし、珊瑚海海戦の終結も次善のタイミングやったやろう。米国は伝統的に中国の門戸開放が対外政策の柱やったんで、日本の中国からの撤退が絶対やったやろうから、和平交渉は決裂したかも分からんが、米国国民としては対独開戦は避けたかったやろうから、国内に厭戦の雰囲気を漂わせるぐらいの効果は期待でけたかも知れん。歴史に仮定は許されんとは言うが。




 「なぜ日本は真珠湾を占領しなかったのですか?」とは、戦後の米軍関係者の弁やったと思うが、米軍は真珠湾を修復してそこを西太平洋方面の海軍の一拠点として、後半の対日戦に生かすことになった。いずれ真珠湾は米軍に取り返される運命にあったとは思われるが、これを占領することで、西太平洋方面の戦局はちごてた可能性は捨てきれん。




 ミッドウェー海戦については、その余りにも惜しくも拙い戦法で負けたことから腐るほど文献が出とるが、その敗因は大雑把にまとめたら、驕りとそっから来る迷いやな。最初から、ミッドウェー島攻略か米機動部隊撃滅のどっちかに目的を絞っておったら、爆装を雷装に切り替えとる間にやられるやなんてブサイクなやられ方せえへんかったやろうに。




 ここには出てへんが、海戦の転換点がミッドウェーやったら、陸戦のターニングポイントはガダルカナル島やな。この戦術的な敗因である「戦力の逐次投入」は、戦法として絶対やったらあかんこととして、中学のうちに教え込んどく必要がある。いやいや戦争だけやない。これは企業経営のセオリーでもあるし、野球でも、ここぞちゅう時にリリーフ投入を躊躇うたり代打攻勢かけやんで○神が負けるシーンをどんだけ見せられたことか。福島第一原発事故でも、この戦力の逐次投入方式で対処しようとしたさかい炉心溶融を招いてんやんけ。端から廃炉覚悟で臨んだら防げたものを、海水注入して廃炉にすんのもったいないてセコイ考えやったさかい「敗戦」したんである。(つづく)