E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

(MDウォークマン販売終了)FDの後継候補やったのによ。

 ソニーは、MDウォークマンの出荷を9月に打ち切ると発表した。92年発売やから20年と持たんかった。でもまあ、メモリースティックはともかく、SDカードの定着やら、iPodの隆盛やらがあったから、それらに駆逐されての撤退で、これはどないしようもない。蒸気機関車はその性能向上が頭打ちになったから全廃されたんやなしに、ディーゼル機関車電気機関車ちゅう、より優れたんが出て来たから淘汰されたんと一緒やな。でも、iPod nanoはMDウォークマンよりも充電池の持ちが悪いような気ィする。iPod nanoには液晶あるけど回転系ないのに何でじゃい?


 このMD(ミニディスクちゅうねんな。CDをコンパクトディスク言うんしらんでも別にどうてことないし、どーでもエエこっちゃな)て、音質的にはCDと一緒ぐらい(標本化周波数も量子化ビット数もCDと同一水準。圧縮の過程で若干の音質劣化があり、実はCDより音は悪い)やったんで、あんまし市場でアピールせんかったな。まあ、安定した音質ちゅうか高いSN比(信号対雑音比)と極小のワウ・フラッター(回転ムラのこと。ワウは長周期、フラッターは短周期の回転数変化で、音質劣化の影響はワウよりフラッターの方が大きい)はCDでほぼ十分達成されてたし、当然ちゃあ当然やわな。標本化周波数上げて再生周波数帯域広げたかて、MDの販売促進期間当時流行しとった小室哲哉の粗製乱造商業音楽なんぞ聴いとる連中に関係あらへんかったしの。


 MDの音声記録原理は、2次の電気光学効果(カー効果)による、レーザ光照射部分の屈折率の変化を利用したモンやそうや。これは、光照射を受けた物質に、bcc(体心立法)格子構造みたいに対称中心のある結晶構造がなかったら起こらんそうで、点対称でない結晶構造の物質では、1次の電気光学効果(ポッケルス効果)が起こるらしい。ちなみに、わしが学部3年のときに履修した「電子材料」で「ポッケルス効果・カー効果について説明せよ」ちゅう問題が試験に出たと記憶するが、わしゃよう答えんかった。


 ここでわし個人として困ったことになった。ソニーは、情報記録媒体としてMDの販売は続けるちゅうてるらしいんだが、わしゃそんなんどーでもエエねん。数年前、これまでカセットに録り貯めた「音楽データ」を一斉にMDに移してんけど、それももう使いモンにならへんちゅうのんけ?んな殺生な。


 せやけど、たしかMDは登場当初、FD(フロッピーディスク)の後継んなるちゅう話があったはずやがな。あれどないなってん?やっぱし、LDピックアップのコストが思いの外下がらんかって、そうこうしてる間にDVDスーパーマルチドライブがでけてしもて、わざわざFDDを”MDD”に代えやんでもエエようになってしもたてとこやねんな。


 PCの周辺機器に”MDD"があったら、MDの音楽データ簡単に他に移せるのにそれがあらへん。ネットMDウォークマンがいかれた今となっては、いちいち欲しくもないCDラジMD・SD買わんならんちゅうんもおもんないし、MDデッキ買うなんかもっとアホらしい。最悪の場合、まだ生きてるMDプレーヤにアナログケーブルでICレコーダか何かに繋いでMP3録音しなおすちゅう、おもっくそジャマくさい作業することなるやろう思うが、まあ、「DATウォークマン」に手ェ出さへんかっただけマシや思うことで自ら慰めることにするかの。