E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

カンニング予備校生逮捕とその周辺(2)

 カンニング予備校生逮捕について、一部の社説では、「将来ある青年を逮捕するのはどうか」と言った趣旨のことが書かれておるが、何を甘いこと吐かしとるか。優秀でない卒論生を押し付けられた指導教官や、その直接の指導に当たる助手や大学院生の迷惑を考えてからものを言え。アホに入られたら、優秀な周囲の学生にも悪影響が出るちゅうねん。幸い、わしはそないデキの悪い卒論生の指導に当たったことは一度もなかったが、研究室内には明らかに学力の足りんのんがおって、先輩や同僚が指導に苦労している場面を何度も目撃しとる。せやから、京大の刑事告発は極めて妥当な措置である。もしか、何の咎めもなしに不合格にするだけやったら、「バレんかったらエエねんな」ちゅうことになって、カンニング抑止にならへんやろう。今回の件は、相撲の「八百長問題」同様、たまたま容疑者が尻の割れやすいケータイをつこたことから明るみに出ただけであって、カンペやら無線やらのローテクをつこたカンニングではそうはいかん場合かてあるど。


 また、ある評論家は、「社会に出たらカンニングした方が勝つ」みたいなことを言うとったが、たしかにそれも一理はあろう。でもな、大学ちゅうとこはの、社会に出てカンニングして勝者になるための人材を養成する教育機関とは違うやろう。大体、フツーの商社マンになるんには専門学校卒で十分であり、大学行くことなんてあらへんのだ。


 司馬遼の「坂の上の雲」によると、秋山真之は海兵生徒時代、試験対策として後輩の生徒に「出題者の筆くせを読め」と言うてたん違うかったかなあ?こういうのんは「正当なカンニング」というべきであり、当に戦術家に相応しい行動やろう。入試にはあんまし応用でけんやろうが、どうせカンニングするんやったらこうでなかったあかん。


 つまり、この予備校生は、ケータイがすぐ足のつく代物であるということを、あんだけ「八百長問題」をやかましゅうに言うとったにも関わらず学習でけんかった未熟な存在やったちゅうこっちゃな。ほんで、この事件は、未成年がケータイを使うことの危なっかしさを世に伝える貴重な事案ちゅうことにもなった思う。次回は、高校生がケータイ使うことの批判に当てたい思う。(つづく)