E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

尼崎脱線事故から4年

 乗客106人と運転士が死亡した、JR宝塚線脱線事故から丸4年が経過した。わしも脱線現場を電車で通過することがあるけども、その度に気が滅入ってしまう。4年経った今でも、後遺症に悩む人がようさんおるという。


 「鉄道は省エネで地球環境に優しく、しかも安全な乗り物である」ちゅう謳い文句は、こないな事故が起こってしもたことを差っ引いても、間違いあらへんもんやとは思う。せやけども、所詮「鉄道」は、滑らかな軌条の上を滑らかな車輪が転がって走るもんであるからには、一旦スピードが上がったら止まりにくいいう危険な面を、専用軌道と信号システムでカバーしてるモンであって、究極的には、全区間にATO(自動列車運転装置)でも導入せんことには、こないな事故は撲滅でけんいうことやろうと思う。現実的に、JR全線にATOやATC(自動列車制御装置)を導入するんはコスト的にムリなんで、よりローコストなATS(自動列車停止装置)に速度照査機能を付加してATCに機能を近づけたやつがあるらしい。これとても、運転士がATSを解除してまえば一緒(通常、運転士はATSやATCを解除して、自身が止めたい場所に列車を止める。すべてATC任せにしたら、駅などで停止位置がずれる)なんで、運転士がムリして遅れを取り戻したいときには無力んなるおそれかて考えられる。この事故はまさにそないな状況下で起こったんやからな。鉄道事故から人的要因を排除でけるようになるにはまだまだ時間がかかりそうやな。


 ところが、件の事故が起こって、「日勤教育」なる、およそ運転士の運転技量向上とは無関係な「罰則」があることが発覚して、しかも、これを正当化する言辞を弄する者がおるんやから呆れるで。鉄道会社のエリートは、運転の現場をよう知らん文系人間やら、人の動かし方しらん技術屋とかしかおらんやろうから、偉そうにアナクロな精神論でもぶっといたらそれなりに恰好がつくやろし、そんなんでお茶を濁せるんやったらそないしとこかてなもんやろ。少なくとも取締役の一人は、過去に特急列車などの看板列車を運転する「主任運転士」やったことある人が要るんちゃうけ?車掌→車掌長→運転士→主任運転士→電車・気動車・機関区長→鉄道(事業)部長→総合車両所長→支社長→役員て感じけ?典型的なたたき上げやけど、運転現場の励みにはなろうし、運転現場を知らん人間しかおらん経営陣やからこそ、こないな事故を起こした疑いが拭い去れんのじゃ。


 わしら一般の利用者からしたら、駅係員・運転士・車掌こそが、わしらの安全で快適な旅を提供してくれる最も大切な鉄道会社社員やいうことを、鉄道会社は肝に銘じやんとあかん。無論、保線・車両検査とかも忘れたらあかんけどな。