先のブログでわしは、「漢検」に二言三言罵詈雑言を浴びせたったが、この協会、たたけばホコリがなんぼでも出て来よるんで、その程度で済ます訳にはいかんようなってしもた。
漢検も公益法人のひとつである以上、儲かってまうのはしゃあないにしても、無制限に儲けたらあかんし、儲け過ぎた分は法人の設立趣旨に適う形で何等かの還元をしやんとあかんもんなんと違うけ？せやな、例えばある級に満点か満点に近い優秀な成績で合格した受検者（「受験者」に非ず）は、表彰するだけやなしに、その一つ上の級の受検料を一回分はロハにしたるとか、漢検初挑戦の人に限っては受検料を減免するとかやな。それをあの親子（なんぼ創始者やからいうて、財団法人の理事長の縁者を理事とかにしたらあかんわな。財団法人格取得するときには、世襲やら縁故なんぞはいっそ法律で禁止すべきなんとちゃうけ）はおよそ教育の一端を担う者にあるまじき所業の数々、あまつさえ受検者の大半が小中高生であることを考えると、言語道断（「漢検四字熟語辞典」によると、「言葉で言い表せないほどひどいこと。」とある）としか言い様があらへんわい。漢検のイメージダウンは避けられへんやろうけど、仮に大久保親子が背任容疑で逮捕・起訴されたとしたら、その影響力を完全に断つこともでけるやろう。序に理事も評議員も総入れ替えした方がすっきりしてええわ。親子の乱脈を「知らんかった」では済まされんわ。「理事」っちゅうもんはの、何ぞ問題起こしたら引責辞任するためにあるんやど。
ただ、塩谷文科相の言う、「６月の検定実施延期か中止」は止めた方がええやろな。ナンボ今回の不祥事で受検者が大幅に減ったとは申せ、なお１００万人を超える水準にあり、大学等受験のために受ける人が大半やいうこともあるし、第一そんなん殺生やろ。漢字が読めるだけでは優秀とは言えんが、読めんでは読解力もつかんし、読解力のない奴は、どんな学問の世界でも大成でけんやろう。せやさかい廃止もあかん。焼け太りの感はあるけど、この際国家資格に格上げするんも一つの解決策ではあろうの。せやけど試験実施機関たる財団法人「新漢検」協会が文部官僚天下りの受け皿んなるんはおもんないなあ。国家資格にするにしても、現在の公的資格のままで行くにしても、やっぱし理事や評議員には、漢検一級に合格してて、なおかつ協会内で漢字に関した教育に一定以上の貢献をして来た人を中心に選任するんがスジやろう。文部省（当時）公認になってからそない経ってへんし、今んとこ適任者がおらんいうんやったら国語学者とかを据えるんはしゃあないか知らんが、少なくとも、理事としての実体の活動のでける見込みのあらへん元国連事務次長やの、他にパーマネントな職を持っとる奴らを連れて来るんはやめ。姑息な権威づけさらすような団体は、最後には今回の漢検みたいに醜態をさらして、ヒサンな末路を辿ることになる（ことを願う）。
