E-BOMBERのアホアホブログ

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どないしたら景気ようなんのやろ(2)

 今日(2月4日)は体調が悪かったんで、昼からテレビを見ておったら、政府通貨発行に否定的な発言をしてはる人がおられた。まぁそれはそれで結構なんやけど、わしら電気屋から見ても首傾げたなるよなことが二、三あるんで、それを指摘しながら景気について改めて考えてみたい。


 まず、ソ連邦崩壊直後のロシアみたく紙幣を濫発したらハイパーインフレなるいうんは正しいけど、政府紙幣を刷ったら即インフレになるみたい言うのは言い過ぎやろう。通貨管理が適正に行われとったらインフレは抑制できるが、それをできるのが日銀だけで政府には絶対でけんとでも言いたいんかいな。そんなん言うたら、これまでの日銀の政策が完璧に正しかったて思えるけ?日銀がいっぺんに公定歩合を下げすぎて、一般市民が受け取れるはずやった金利がどんだけ失われた思とんねん?

 とはいえ、あんまし高金利なんもええことあらへんわな。高金利・高配当は不労所得を増やして労働活力を殺ぐことにもつながるし。


 それから、日本円の信用が損われるいう説明もお粗末やな。元禄金銀や軍票まで引き合いに出しておるが、確かに元禄期は金含有率の低い金貨を濫発してインフレを招来し、しかも貨幣に対する庶民の信用を落としてはおる。せやけど、勘定吟味役荻原重秀の改鋳によるインフレ率は3%程度やったいう説もあるし、改鋳によって景気に水が差されたわけとも違うやろう。元禄時代は徳川二百六十余年を通じて最も好景気な時代やったことは事実やで(その代わり、幕府は綱吉・桂昌院母子の大散財で「赤字国債」を積み上げたけどな。そういえば、無利子赤字国債を大量発行して日銀に買い取ってもろて、それで財政赤字の一部を埋めれ言うてはる人もおったな)。それにやな、政府紙幣軍票になぞらえるんは無理もええとこと違うか?政府紙幣を恰も「こども銀行券」みたいなんに見せかける演出も報道番組らしからん態度やな。軍票が戦中のインフレに貢献したんも、英国製なんぞのニセモンが作られたんも史実や。やけどな、軍票が戦後紙切れなったんは敗戦が原因やし、児島襄「誤算の論理」(文春文庫)によると、英国ニセ軍票はおよそ日本の占領地域の経済を混乱に陥れるだけの力もない、子供でも「あ、これニセモンや」てわかるチャチイもんやったそうやないけ(軍票をターゲットにしたんは、当時から日本の造幣技術が抜群で、とても贋札は作れんかったからやそうや)。ほんでからな、政府紙幣国立印刷局に刷らしたあかんことはあらへんやろ。少なくとも法改正すればでけるこっちゃろうさかい、劣悪紙幣による信用失墜には説得力あらへんで。「日本銀行」「NIPPON GINKO」を「日本国政府」「NIPPONKOKU SEIFU」に刷り変えたらええだけちゃうんけ?それとも何か?「日銀券は実物貨幣(または兌換券)で政府紙幣は名目貨幣(あるいは不換紙幣)や」とでも言うのんけ?政府紙幣による商取引を拒否した奴には罰則を適用すればよろしい。機関投資家が外貨買いに走って円価がさらに低落することもあるやろな。せやけど、日本が今の円高差益で潤ってるいう話はとんと聞こえて来えへんし、しかもわが国はまだ内需拡大を図れるだけの産業構造を持ち合わせてはおらんし(景気対策土建屋対策と勘違いしとる政治屋もまだまだようさんおるし)、資源小国の日本としては、やっぱしええモンこさえて外国に売って儲けるしかあらへんのと違うか?米国の貿易赤字一番の相手国は中国の3割で、日本は1割やないか。米国は民主党政権とはいえ、貿易摩擦が起こる気配は薄らいで来とる。


 求職と求人のミスマッチといわれておるが、介護関係の求人は多いそうやな。国家資格「介護福祉士」を取ったら職場内の評価も介護される人の安心感もちごてくるそうやで。3年実務経験積んだら取得に有利やそうやから、この資格取得に意欲のある失職者は飛び込んでみたらどないや(わしも「ヘルパー」取りたいな)。

 大体やね(わしゃ竹〇〇一か)、少量交通機関いうたら江戸時代の「駕篭」に、大正時代の「人力車」、今の「タクシー」やけど、人力が開発されたからいうて、駕篭かきが皆人力車夫んなったんちゃうし、ましてや失職した人力車夫が円タクの運ちゃんなったんちゃうで(どんな譬えや)。あんまし業種にこだわりやんでもええやん。