E-BOMBERのアホアホブログ

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速報・中共崩壊への道(181)

何にしても大阪は暑いのう。こんだけ暑かったら、まるで夏みたいやなあ。ほらねえアンタ、ほらもうホンマですわいやホンマ(故・月亭可朝調)。

 

この連載を始めたとき、ホンマに日中間で戦火が沸き起こったら「速報・中共崩壊への道」を「熱闘日中戦」に改題する言うとったけども、平和憲法掲げる日本が宣戦でけるでもなし。そない思とったら米国にトランプ政権が誕生して、米朝会談(いうても可朝師匠の師匠とは関係あれへんが)はやらかすわ対中貿易制裁いや対中貿易戦争をふっかけるわ、ほらもうホンマすごいことなってしもたわい。「熱闘米中戦」に改題したなるが、まずそれはやめとこう。

 

この米中貿易戦争に米国が勝つためには、トランプ氏がどんだけ返り血を浴びること辛抱でけるかにかかったあるんやないやろか。中国が米国に対して報復関税かけることは間違いあれへんやろうから、米国の一般消費者には少なからず負担を強いられるんは避けられへんやろうよ。せやけど、米国の貿易相手国は中国だけやあれへんのやから、多少のコスト増に目ェ瞑ったら中国からの輸入品目を徐々に諸外国に振り替えることはそない難しいことではあれへんやろう。それは中国についても言えそうやけどもちと違う。中国が米国から輸入してるんは何も穀物だけやあれへんで、今やこの国の基幹産業になったあるスマホ製造業に不可欠なデバイス・素子・部品は日本と米国なしには供給でけんねんやんけ。弱腰で平和主義の日本はともかく、南シナ海問題知的財産権侵害その他で米国を怒らすとは、この国はどんだけアホなんやと今更ながら思うのやなこれが。トランプ氏が貿易戦争に打って出たんは多分EU諸国が中国の標榜する「一帯一路」に総スカンを喰らわしたことと無関係やナイやろう。このGDP世界第二位の国がスリランカとかでやらかして化けの皮が剥げたことを見て、「今ぞ」とばかりに対中宣戦に踏み切ったんやないかて思うんやが、実際の所はどうやろうか。

 

「(中略)南支那が天下財賦の淵藪たることは、宋、元、明、清時代を通じて、ほぼ同様である。明の丘●(●=さんずい+睿)(『大学衍義補』巻二十四)に拠ると、洪武年間に於ける、天下の夏税秋糧の石を以て輸するものの、すべて二千九百四十三万石である。その中蘇州一府の輸するもの、実に二百八十一万石、松江一府の輸するもの、実に百二十一万石といふ。蘇州と松江だけでも、天下の総税糧の約七分の一を負担する訳である。蘇松を始め、江蘇、浙江一帯の、田租の高率なるも事実であるが、併し同時に此等地方の物力阜昌なることも亦、事実として承認せなければならぬ。明の中世以後幾分づつ、殊に清朝時代に余程、東南地方の負担が軽減されたけれど、今日でも南支那は北支那に対して依然負担力が多大である」

 

桑原先生ご存命の時代の中華民国と、現在の中共とで、南北の農業問題にそない大差はナイんやないかて推察すると同時に、この国の水事情の深刻さはそれこそ年を追うごとに厳しいなったあるんやないかとも推測でける。あの今年7月上旬のえげつない大雨以降、大阪など西日本各地には不気味なぐらい雨が降らん。温暖化が進むと降雨時間が短なるけどもいっぺんに大雨になる傾向が出るそうやが、この点においては日本も中国も一緒や思うさかい、森林が乱開発で荒廃した彼の国ではもっとえげつない水害が起こることは想像するに難いことと違う。三峡ダムの決壊の危険性が諸外国の専門家から指摘されてから久しいけども、この国はそれに対して何ら有効な手立てをしてる様子を窺うことはでけん。江戸期から今日まで治山・治水に尽力して来た日本ですらこんだけえげつない水害を防ぐことでけんかってんから、悪いが中国にそれを防ぐだけの力はあるとは到底思えん。何でや言うたら、この国の民はゼニにならんことに一所懸命なることは絶対にあれへんさかい、河川工学みたいにそない大して儲からん学問を究めようちゅう奇特な人材が出る可能性が極めて低いからや。(つづく)