E-BOMBERのアホアホブログ

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速報・中共崩壊への道(93)

 訪日客の爆買いに業を煮やした北京は関税引き上げを行い、爆買いは下火になって来たみたいやな。せやけどまだまだ訪日する人々は増加傾向にあり、彼らは日本国内のサービスを楽しむようなったそうやんけ。

 訪日客にはリピーターが多い言われるけども、これは中間層以上の中国人の対日観に影響を及ぼし始めとるみたいやし、リピーター率が高いちゅうことは、そんだけ訪日の際に受けた衝撃が大きかったことを示すモンやろうよ。まあせやけど、この程度で日中関係が劇的に変化することは期待でけんわな。

日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス

 サーチナによると、香港メディアの文匯網が、「日中関係の落ち着きと多元化する中国の社会情勢を背景に、親日反日よりも知日のほうが重要だと認識する中国人が増えている」ちゅう趣旨の記事を載したそうや。この記事によると、中国で日本論がマジで扱われるようなったんは日清・日露戦争以降で、日本の近代化もあってのことやちゅうねんな。

 せやけど当時の日本論は極めて皮相的で、しかも日本は過去に中国を模倣し、近代以降は西洋を模倣しとると見下す傾向が根柢にあるさかい、文化的考察は稀やったと作家の周作人は書いたそうや。

 日本人作家と深い交流のあった周作人などは正に例外的な知識人で、「日本文化は国外に源を発すが、日本は国外の文化を消化の後に自らのものにするのが長けている」との分析は今日においても色褪せることあれへん。ところが、彼の後輩らの書く日本論は「日本人による中国論に比べ、その考察の深さにおいて到底及ばない」代物でしかあらへんともしており、ここでも中華思想がジャマしとることが窺える。

 さらに記事には、中国人の間で知日が言われるようなったんはごく最近のことで、それは日本への興味を口にしただけで売国奴扱いされる空気があったからやとしとる。いやいや、憤青糞青などと言われる若年低所得者層は今でも反日の傾向が強いみたいやで。せやから空気が変わりつつあんのは全人口の1割程度の中間層・高学歴層に限られるんが実態やろう。(引用ここまで)

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 この程度の動きで、知日(親日とは別やぞ)が中国全土に広まる訳があるかちゅうねんアホ。それは中国の近現代史如実に物語っておるわいな。

 19世紀中葉、清朝阿片戦争・アロー戦争で手痛い敗北を喫し、流石にこのままやと西洋に喰われてまうちゅうことで「洋務運動」が始まった。これはスローガンとして「中体西用」を掲げとるが、その意味は「西洋を取り入れるんは枝葉末節で、根幹は中国のまま」やねんな。せやさかい、洋務運動は軍隊の装備に西洋の技術を採用する程度に留まって、国家の制度を変革するまでには至らんかった。

 ところが、明治維新後に「和魂洋才」のスローガンの下に西洋の制度を取り入れて近代化を達成さした日本との戦争にあっさり敗れ、これによって洋務運動の限界が露呈された恰好になってんな。ほんで今度は康有為・梁啓超ら若手の官僚が光緒帝の支持を得て「変法自彊」をスローガンとする変法運動を始めてんな。

 ほしたら今度は、この変法運動が伝統的ちゅうか時代錯誤的な権威を否定することになるちゅうて西太后らをして戊戌政変を勃発せしめるに至り、光緒帝は幽閉され、康有為らも免黜せられるなどして、変法運動も完全にワヤんなってしもた。こないして清朝は改革による国体護持の芽ェを自ら摘み取ってしもて、辛亥革命で滅せられてまうねんな。

 清朝の宮廷を今の習近平体制に置き換えたかてそない違和感はあらへんはずや。つまり中共ミヤコ蝶々やない鄧小平の献策の改革開放によって枝葉末節部分の西洋化にこそ成功したけども、現代の世界でヘゲモニーを握ってる国の民主主義制度を取り入れる度胸があらへん。んなことしたら北京を牛耳る特権階級の連中が喰えんようなってまうさかい、国が亡びるまで絶対に制度改革なんかでけん。ここに現代中国の悲劇があるねんやんけ。

 いや、中共が破綻すんのは最早時間の問題や思うけども、仮に国家制度が民主化されたとしても中国が日本を圧倒する見込みは薄いやろう。それは、国の体制が変わったかて、中華思想が存続する限り中国は日本を上から目線で見とうてしゃあないからや。

 それは、周作人その人と、周作人の兄貴である魯迅との評価の差が相変わらずとてつもなく大きいことにも表れとる思う。作品の芸術的な完成度は周作人の方が高いとする一部の評論家の声はあるけども、現代日本においても魯迅と周作人の知名度の差は歴然としとるし、中国に至っては周作人の扱いは国賊並みなんやからな。この記事文は香港メディアやからこそギリギリ書けたんやないやろか。

 中国が日本を上回る国力を身につけるためには、周作人に貼り付けた「漢奸文芸」のレッテルを自ら引っぺがすこと以外にナイんやないかとわしゃ思うで。そうでなかったら、中国は未来永劫日本から「阿Q的精神勝利」以外は何も得られんやろう。(つづく)

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