E-BOMBERのアホアホブログ

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速報・中共崩壊への道(4)

 中国・人民解放軍が一昨年に初めて導入した空母「遼寧」で、その艦載機J-15の2機を喪失し、テストパイロット2名が死亡する事故があったらしい。事故の詳細は不明やけど、これは中国海軍がまだ近代化されてへんことを示すものである可能性は高い。

 空母を初導入したちゅうことから察するに、着艦失敗が最もありそでうっふんな事故やな。発艦はカタパルトで、着艦は機首を上げてロープをフックに引っ掛けて行うんは周知の通りやけど、海軍機乗りでなかったらこのロープをフックに引っ掛けることは難しい。ベテランの海軍パイロットにもなると、フックの先に目ェついてんのかて思わせるぐらいの芸当を見せれるそうやが。

 せやさかい、陸上の滑走路に着艦ロープに見立てたロープを張って何遍も模擬着艦訓練を行った上で着艦訓練は行うべきやし、中国空軍もさすがにそれぐらいのことはやっとったみたいや。せやけど実はそれだけではまだ不十分で、乾燥重量のまんまのバイクが無意味なんと同様に最大離陸重量一杯の機体を離発着でけんようでは意味があれへん。

 それに、これは意外としられてへんこっちゃけど、一般に陸上機乗りは船に弱い。ましてや中国は海洋国家やあれへんのんで尚更や。そんなんをいきなり艦上機乗りに仕立てたかて、実戦ではものの役に立たん。艦上機乗りは飛行時間だけやなしに艦上勤務時間も勘定に入れて育成せんとあかんねんがな(当然ながらゲロ吐いて呻吟しとるだけの時間は省く)。近代海軍がたった2年で構築でけるほど軍事は甘い世界やナイ。どんだけ短くとも十数年の年月が必要や。

 ほんでから、事故は「遼寧」の電子装備の貧弱さにあるとも推測される。何せ、船体価格が日本円でたった20億円弱の旧式空母や。新鋭イージス艦1隻で2000億はするそうやし、20億では他国の使い古しの戦闘機しか買えんがな。後付けした着艦機誘導用のレーダシステムも貧弱で、これが着艦失敗を招いたんかもしれん。まだ着艦失敗と決まった訳ではあれへんが、ともかくこんな「遼寧」の国内での評価はエエとこ「訓練艦」で、悪う言うたら「観賞用艦」やそうや。

 日本の海上自衛隊かて固定翼機の離発着でける空母が1隻もあらへんさかい、使える艦載機乗りが一人もおらんという事情は日本の海自にもそのまま当てはまる。つまり、もし仮に今すぐ日中が開戦したかて、空母が主力の近代的な海戦になることはあれへん。その場合、海戦経験が日清戦争丁汝昌まで遡る中国海軍は不利な戦いを強いられよう。大陸や日本列島から海軍機仕様の戦闘機が支援するにしても航続距離の問題から戦闘時間が限定され、空対艦ミサイルか雷撃中心の支援戦闘か、インターセプトミッション(迎撃作戦)中心になるとも思われる。空中給油機つこたら戦闘時間は延びるが、空中給油かて訓練なしにでける訳やあらへんからの。

 ヘリ空母は敵の本土上陸作戦の阻止や敵の沿岸部の拠点攻撃とかに限られるのではなかろうか。わしらは別に何も中国の領土を割譲さすことを目的とはせえへんで、ただ単に尖閣を含む現在の領域を守りたいだけなんやさかいの。沖縄を狙う中華帝国主義は油断ならんが。

 大陸からのIRBM(中距離弾道ミサイル)は命中精度が未知数やし、潜水艦発射弾道ミサイルSLBM)は中国の潜水艦の静粛度が低いことから実戦で役に立つかどうか甚だ疑わしい。わが方のPAC3邀撃ミサイルもどんだけ敵ミサイルを撃墜でけるんか不安はあるが、彼らは少なくとも緒戦で「東京・大阪を火の海に」なんてことはせんやろう。中国にとって、日本の都市インフラはヨダレらららららーになるぐらい欲しいて堪らんねんからの。敗色濃厚なったらヤケクソで核弾頭ブチ込む危険性はあるが、中国は「目には目を、核には核を」の覚悟でけるのか。もっともこの国は人権意識があんましあれへんので「上海を核攻撃するど」では脅しにならんで、「中南海に戦術核ブチ込むど」ぐらい言わんとビビらんかもしれんがの。それに日本にはプルトニウム239はあっても核弾頭はまだあれへん。「非核三原則」の「持ち込ませず」はかなり昔に破られてるみたいやけどな。

 中国にとって非常に悩ましいことは、そのシーレーン海上通商路)確保が、太平洋に面した日本に比べて極めて困難なことや。日本が宗谷海峡津軽海峡宮古水道などを潜水艦派遣・機雷敷設その他の手段を用いて封鎖し、東シナ海イージス艦隊を遊弋さしとけば、華北・華中の海上通商路をほぼ遮断でけて、後に残るは冬季に凍結する間宮海峡だけになる。福建省以南の港湾から荷揚げしようにも、それをさらに華北にまで運送するんは、旅客列車の全部のスジを貨物列車化しても苦しいやろう。

 陸上通商路には道路や蘭新線など鉄道があるけれども、日中が開戦したら東トルキスタン独立を狙う新疆のウイグル族が蜂起してこれら陸上交通路を爆破・遮断する懸念があるさかい、こちらも残るはシベリア鉄道の細く長いパイプだけになるやろう。中ロ間に石油・天然ガスのパイプラインが開通するまでにはまだまだ時間かかるしの。空輸で持ち堪えれるんは人口100万にも満たない西ベルリンやったからで、公称人口13億・実態人口14億超とされる中国の需要を空輸で満たすんは到底不可能や。民間航空機を全て貨物機に転用したかてムリや。しかも、度重なるウイグル族弾圧で中国はイスラム圏で敵視され始めとって、「新シルクロード」実現の見通しは厳しい。

 このように、仮に米軍の全面協力が得られんでも、日本必ずしも不利ならず、在日米軍と比越両国の協力が得られたら海上封鎖で中国を干上がらかすことも決して不可能やナイ。日本は日露戦争でロシアに辛勝したが、それには明石元二郎大佐による露国内の反体制派を動かしたことも大きかった。せやけども、今の中国やったら明石なしでも開戦直後に大陸各地で造反行動が起こるやろうよ。内憂を抱えた国が外患を防ぐんは難しい。

 一方で、百度(Baidu)など中国のサイトでは、もし中日が開戦したらどっちが勝つかの議論が喧しいとレコチャで言うてた。日本でも「2ィ」とか一部の板でやっとんやろうが、政府が反日をアジる中国ほどの熱はあれへんらしい。サイトや板によって違うが、かなりの数の中国人は「鬼子など3日で降参する」ちゅう具合に中国の圧倒的優勢を主張しとるらしいが、その主張の殆どは「中国は大国だから」やとか科学的な根拠が希薄である。比較的マシなんでは、中日双方の人員や各世代戦闘機の機数などの具体的な数値を挙げたり、双方の装備の質を定性的に論じたりして、その上で「中国有利」やの「小日本優勢」やのと主張しとる。せやけども、数的に圧倒的に優位な中国と質的に優勢な日本陣営との戦争は、実際に戦火を交えてみやんと分からへんとこはある。わしがここに書いたことかてちゃんと現状把握しとんのか心許あれへんし、敵を過度に侮ったり、拙攻拙守を繰り返してはどんだけ装備が良うても負ける時は負ける。これは、先の世界大戦で得られた貴重な教訓や。

 ここまで日中関係が悪化しても戦端が開かれへんのは、日本に米軍の後ろ盾があって手ェ出しにくいからで、せやさかい現状では戦争になる可能性は極めて低い。せやけど、軍事バランスが崩れたらその瞬間に戦争になる懸念は捨て切れん。国の運営は最悪を想定してかからんとあかんさかい、集団的自衛権行使部分容認ぐらいで満足しとるようでは足を掬われるど。