E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

や○きた○じん、冥土に引っ越す(24)

 久々に「や○きの委員会」に田母神俊夫・元航空幕僚長が出て来たが、相変わらずこのおっさんの発言は公共の電波に乗す価値があらへんどころかむしろ害毒を流しとるんやないかて思うぐらいエエ加減で、こんなんを起用するよみうりテレビの見識を疑わざるを得ん。

 高レベル放射性廃棄物はその目方や嵩が問題なんやなしに、どないやってそれを10万年もの長い間環境に漏洩せんように隔離すんのかが問題なんやないかアホめ。おまえなんか加藤清隆と一緒に番組から消えてまえアホ。

 この田母神のおっさんの見解の蕪雑さはこの番組だけやなしに、「日本は朝鮮を植民地支配してはいない」ちゅう発言でも存分に発揮されとる。旧軍では朝鮮王族(旧大韓帝国皇族)以外の朝鮮人将官になっとるやの、阪大や名大よりも先に京城帝国大学(城大;現ソウル大学校)を設立したやのことをその証拠として挙げとる。

 確かにこれらのことは史実や。せやけども、んなこと羅列して何の意味があんねん。逆に、朝鮮人には内地に限っては衆院選の選挙権が認められとったが、朝鮮にも台湾にも衆議院の選挙区は1区たりともあらへんかってんど。つまり朝鮮人らは自分たちの地域の代表者を帝国議会に送り込むことがでけんかった訳やから、これのどこが対等な併合やなんて言えるやろか。

 日韓併合がホンマもんの対等合併やったら、南北朝の起因になった大覚寺統持明院統両統迭立みたいに、日本の天皇家と朝鮮王族から代わりべんたん代わりべんたんに天皇を立てるんが筋やろう。憲法に問題があるちゅうんやったら改訂すればよかってんやんけ。日韓併合を推進した山県狂介が憲法変えるなんてこと認める訳もあらへんさかい、まあムリやったわな。

 それに、城大設立が朝鮮人に高等教育の機会を与えるためのモンやったんかちゅうんも甚だ疑問や。これは台北帝国大学(現・国立台湾大学)と同様に、植民地統治のための現地研究を主な目的としたからやなかろうか。それにや、城大の講義は日本語で行われとったし、日本の敗戦で接収されるに至るまで卒業生に占める朝鮮人の割合が日本人のそれを上回ることはいっぺんもあらへんかったことから、入試(旧制高校)も日本語で行われてたて推測される。その一方で朝鮮での初等・中等教育朝鮮語訓民正音)で行われとってんさかい、これはもう事実上朝鮮語しかでけん朝鮮人を高等教育から締め出しとったことになる。何せ、1940年代初頭での朝鮮人における日本語の普及率は2割ぐらいしかなかってんからの。つまり、高等教育が受けられた朝鮮人は日本語がでける一部の人々だけやったちゅうこっちゃ。もっと言うたら、占領地での大学設立は普仏戦争でドイツ領んなったエルザス(仏:アルザス)のシュトラースブルヒ大学(現ストラスブール大学)の先例あんねんさかい、取り立てて言及する意味もあらへん。

 事ほど斯様に、日本人と全く同等の権利や義務があらへんかった「外地人」の住まう土地を植民地やなかったやなんてどうして言えようか。わが国には、田母神のおっさん同様に聞きかじった知識を並べ立てることで昔の日本を正当化しようとする不勉強なウヨクがようさんおるから困るんである。集団的自衛権容認を戦争を開く道やなんて短絡的な発想をするサヨクも困るが。(つづく)