民主党が衆議院で単独絶対安定多数確保を確実とし、鳩山由紀夫代表首班での組閣が決定的になった(いや、いわゆる総理・総裁分離の可能性もゼロではないかも知れんが)。鳩山氏は東大物工出身(訂正・計数工学専攻出身・因みに志位和夫・日本共産党中央委員会委員長は物工)で、政界でも珍しい物理屋とのことだ。わしの手元にある「物理学辞典」(培風館)の執筆者の一人やそうやが、どの項目書いてるんかわからん。元専大経営助教授やそうだが、何が専門やったんやろか?(9月2日現在、わしは彼が応用数学をやっておられたことを知ったが、詳細は依然不明。経営学部やったら情報数理とかやろか?)
わしは電気屋やけど、物理屋さんは近隣業界なんで、菅直人同党代表代行(東工大卒)ともども親近感がある。この世界でも理系の人材が腕を振るえる思うんで、これまでの文系人間中心の政権ではなしえなかった「科学的政権運営」ちゅうもんを示して欲しい。
そもそも総務省・厚生労働省・経済産業省・国土交通省・文部科学省・環境省・防衛省などはいわば「理系省庁」ないしは理系の人材を少なからず要する官庁であり、その大臣には理系の人材がなっても些かもおかしいことはあらへん。行政執行に理科系得意の論理的思考力は武器になりこそすれジャマにはならん思うし、「政治は文系のする仕事」やと、なんの科学的根拠もあらへん暗黙のルールが罷り通っておっただけの話やんけ。やる気のある理科系は、大いに政界に挑戦したエエねん。
ただ、この世界は「永田町・霞が関」いうとこに、科学的にもその正体が詳らかならざる魑魅魍魎がのたくっとる事実がある。そんでのうても、政権交代はパンドラの箱をひらけるこっちゃねんさかい、色んなバケモノが出て来よるねんぞ。エリート総理にそれらと渡り合える力量があるんかないんかはこれから明らかになって行く。