E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの鉄道事情大研究・名古屋鉄道(1)

名古屋鉄道をどないしてJR東海道線と対抗でけるようにしようかとこの数か月考え続けとったんだが、これっちゅう妙案がなかなか浮かばんかった。これで会社全体としての営業成績が良好やったらまだ手ェの打ちようはあるんやけども、ここ数十年の名鉄揖斐線など路面・準郊外区間の廃止に広見線竹鼻線などの部分廃線ちゅうた具合にあんまし明るいニュースがあらへん。そんでのうても、首都圏や近畿圏に比べて人口密度が低うて、しかも路線延長が長い名鉄だけに、その経営環境自体がエエとは言えん。近鉄も近年に伊賀・養老(揖斐)・北勢線を切り離してしもたしの。

 

唯一明るい話題はセントレア開港による新たな鉄道需要がでけたことぐらいで、数多くある支線の末端区間には将来の需要予測を見誤った痕跡がそこかしこに見られるなど、どうやら名鉄の苦境は天災ちゅうよりも人災の側面が強いようやな。特に知多新線など80年前後に全線開業した線区でさえも将来の複線化のための準備工事がなされとるが、知多半島みたいにヒンターラントの狭い地域でこれはあれへんやろう。そんでのうても、70年代言うたらモータリゼーション発達で将来の鉄道事業は苦境に陥るやろうちゅう予測が喧伝されとってんから、それをムシして莫大な工事費を注ぎ込んだ名鉄の失策は見過ごすことはでけん。名鉄の改革には「この路線をああしてこうしろ」やなしに、人事と企業風土の刷新が必要やちゅうこっちゃな。

 

前置きが長なったが、名鉄の改革のためには、その収益の柱である名古屋本線をどないかせんことには始まらん。名鉄近鉄よりも優れた点を挙げるとしたら、本線から支線へと優等車両を連結した特急系列車が数多く乗り入れてるとこや(近鉄では湯の山線だけで、鳥羽・志摩線は幹線の末端区間的存在や)けども、それがでけるんはまず本線がしっかりしてるからやねんな。

 

とは言うたものの、本線のターミナル駅の貧弱さは目ェも当てれん。名鉄岐阜(旧・新岐阜)の名古屋本線ホームは4線あるんでまあ南海の難波と同一規模て言えるやろうが、まずいことにその4線に分かれる前に高架線をアンダークロスするとこで単線になったあって、ダイヤ構成上においても文字通りの隘路や。このボトルネック区間を解消するだけでもかなりの出費が要るけども、今の名鉄にそんだけのカネが捻り出せるとは考えにくい。岐阜市都市開発事業としてやることも考えれるが、この高架橋はJR東海の線路なんで、国交省道路特定財源の適用対象外や。

 

それよりも悲惨なんは飯田線と一部地上設備を共用したある豊橋や。仮にも大手私鉄の雄である名鉄が、その東端の豊橋では存在感がまるであれへん。駅名標JR東海仕様なんで、しらん人やったら見過ごしてまうでこれは。しかもまずいことに、本線が1本しかあらへんで、JR東海がいけずしたあることもあって1時間に6本しか電車を出入りでけん。閑散時やったらまだどないかなるが、通勤通学時にそれでは増結しても間に合わん。本線列車を豊川線豊川稲荷方面に多数流してるんはそないした已むを得ん事情があるからであって、新幹線駅のある豊橋に乗り入れでけんようではそれは収益に悪かろう。豊橋鉄道豊橋駅と一体化した駅の開業が望まれるけども、それはゼニのあれへん名鉄にはないものねだりでしかナイんやな。JR東海はとりあえずそのいけずをやめれアホ。鉄道が厳しいご時世に何を不毛な足の引っ張り合いさらしとんじゃアホンダラアホ。

 

そうは言うても、まず名古屋本線の輸送を改善せんことには名鉄は浮かばれんので、まずは豊橋名鉄名古屋(旧・新名古屋)間だけでもJRに対抗でけるようにすることからやるべきやで。現行ダイヤで豊橋を発着する列車の内訳は急行2本・特急2本・快速特急2本で、このうち急行は鳴海で後続列車に追い抜かれる。JRの快速系列車は4本が名古屋先着なんで、名鉄はこれを6本にすることで豊橋ー名古屋間の争いで本数の面だけではJRに優位に立てることになる。そこで、急行用車両に加減速性能を◯神ジェットカー並みにしたんを投入して停車駅間運転時間を縮め、名鉄名古屋まで先着さすことを可能にしてまう。車両の新規製造ともなるとその建造費がバカにならんので改造で凌ぎ(それでもかなりの出費にはなるが)、JRの普通列車並みの表定速度と言われる急行の体質改善を行うしかJRに対抗する手段がめっからんのだなこれが。

 

名古屋本線は全線を通じて東海道線(むしろ名古屋本線の方が東海道本線の名に相応しい思うねんけどな)よりも線形が悪い。特に名鉄名古屋(旧・新名古屋)-須ヶ口間は西枇杷島無人屋根なしの島式ホーム(改良工事中)が東海道線からほぼ直角に見えるなど、そのウネウネ感が分かろうちゅうモンや。快速特急までもが新木曽川に停車するなどJRとの速度競争をほぼ放り出してしもたあるんやから、線形を云々するレベルを通り越して潰滅的と言えるで。これを解消するには路線を地下化・立体交差化するしかナイんだが、そんなカネは名鉄にはあれへんやろう。まずは豊橋名鉄名古屋間の収益を上げて、少しでも改善の足しにすることしか思いつかんわ。

 

次回も名古屋本線について書いて、犬山線など支線区にも言及し始めることにしよ。(つづく)