E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

わしの鉄道事情大研究・東海道本線(熱海ー米原)(1)

 本家の川島令三氏は、東海道線のことを多くのページを割いて詳細かつ的確に書いておられる。特に大手私鉄のような緩急接続ダイヤを組んで「東海道電気鉄道」にすべきとする言説には禿同で、これこそが東海道線のあるべき姿やと感銘を受けたモンやがなホンマに。せやさかいに、実はこの上何を書く必要があんねんと連載開始当初は頭を抱えとってんやんけ。

 

 せやけど、時代の推移に従って東海道線を取り巻く環境も変わりつつあって、ムリからでなしに何ぞ別のことが書けるようになって来た。いずれ完全無人自動運転による電動トラックが東名・新東名を昼も夜もビュンビュン走れるようなるねんさかい、これへの対策が全然なかっては東海道線からコンテナ貨物輸送が全滅してまうど。

 

 東海道線は現在でも貨物輸送の大動脈やねんから、これを他の路線みたいに狭軌新幹線にすることはでけん。んなことしてしもたら昼間にスーパー特急が走って軌道破壊が進んでまうし、騒音もめっちゃ激しなるさかい高密度に建て込んである沿線には迷惑やで。しかも狭軌ドクターイエローを導入したりと保線に時間がかかってしもて、夜中に貨物列車走らせれんようなってまうわいな。

 

 せやさかい、この路線は最高速度をせいぜい160km/h程度にしとかんと24時間有効に使えんようなるで。160キロ以下でも軌道破壊は進むねんさかい、スラブ軌道を導入して軌道狂いを予防するぐらいのことはしたい。ただ騒音レベル上がってまうさかい、導入はトンネル区間や高架区間からやけどな。それ以外の区間では弾性まくらぎ直結軌道を導入したいけども、これは工期が長いんで、暫くの間は臨時信号機バシバシつけやなあかんようなってまう。別線がつけれる所から優先的に徐々に進めるしかあれへんやろうな。

 

 さて、こないして軌道改良した東海道線JR東海はどないな列車走らしたらエエやろか?本家の川島氏は輸送が飽和状態の新幹線を救済するために特急を走らすことを提案しておられるが、これにはわしも全く異論はあれへん。そんでのうても、東海道新幹線と東北・上越新幹線の東京乗り換えは全く解消される気配があらへんし、東北・上越の架線電源周波数を50Hzに決めたヤツはアホである。

 

 そこで、都内区間を乗り換えなしで直通でける在来線の優位性が生きる。今では湘南新宿ライン東北縦貫線もでけたあるし、北関東(群馬・栃木・茨城)から神奈川・伊豆地域への速達性は確保でけるやろう。前橋または水上発着編成(8両(うちグリーン車2両))+黒磯発着編成(7両モノクラス)を大宮で分割・併合して15両編成で名古屋まで走らすねん。「こだま」みたいにほぼ各駅で退避することもあれへんし、沼津や富士など新幹線と接続せえへん駅にも停まるし、それなりに客が付くんではなかろうか?

 

 東京ー大阪間の貨物電車についても160km/h運転でけるようにして、高速貨物輸送需要の増加に対応するんは無論のこと、山陽線乗り入れ貨物列車用の機関車や貨車(コンテナ車)も高速対応にする必要がある。しかも、この路線は高速列車が高頻度で走るんで、軌道破壊が激しい従来の吊り掛け式駆動の機関車はマズい。ただ、日本の車両メーカーにクイル式やリンク式の機関車製造の実績は乏しいんで、当面は高速客車列車の実績が豊富な海外からの輸入によってでも駆動方式の近代化を図るしかあれへんやろう。

 

 次は東海道線ローカル旅客輸送の主力の快速系列車や。東海道線の輸送の谷は丹那トンネルを含む熱海ー三島間と関ケ原越えの大垣ー米原間で、それ以外の区間の輸送密度は十分高い。せやさかい、これら区間の快速(種別は「特別快速」)は各駅停車として、それ以外の区間で快速運転さす。丹那トンネル走行時に立席なんは辛いやろから、この区間を走る全ての列車はクロスシートにすんのが理想的やて考える。

 

 殊に、この路線は長大幹線なんで、長距離客のことを考えた列車設定をしやんとあかん。国鉄時代末期、これら幹線を走る長距離普通列車が次々と廃止されてんけど、それは当時の国鉄総裁高木文雄のごとき鉄道のことをろくにしらん連中が、「長距離客を特急に乗せて料金を徴収することで増収を図ろう」ちゅうセコい料簡によって決めたこっちゃった。結果として国鉄は長距離客を航空機や高速バスに取られて凋落してしもてんやんけ。せやから、特別快速はオール転換クロス席の6両(ラッシュ時などには2両増結)編成で運転して、青春18の使える多客期には1両を指定席にすんねん。運転頻度は熱海ー米原間30分毎やな。名古屋地区はこれに区間運転の快速30分毎が加わり、豊橋ー岐阜間を快速運転する。

 

 特別快速の停車駅は熱海発函南・三島・沼津・吉原・富士・清水・静岡・焼津・藤枝・島田・金谷・菊川・掛川・袋井・磐田・浜松・弁天島新居町・鷲津・豊橋蒲郡・岡崎・安城刈谷・大府・金山・名古屋・尾張一宮・岐阜ー米原間各駅やな。

 

 普通列車は現行の3両編成でも問題ナイ区間は三島ー大垣間で、それ以外の閑散区間については、ローカル線の主力として育てたい例のDMV(デュアルモードビークル)の線路専用版を、オンデマンドで走らすねん。ただ、この線区は高速列車が高頻度で走るんで、この列車も160km/h対応にする必要がある。これと一緒のことを山陽線上郡ー三石間や日豊線宇佐ー杵築間及び同線佐伯ー延岡間とかの輸送断層地帯でやりたい。

 

 次回も東海道線や。(つづく)